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コントレイルの初仔が誕生

  • 2023年03月29日
  • 下河辺牧場で生まれたコントレイルの初仔
    下河辺牧場で生まれたコントレイルの初仔
  • 母はアルゼンチンのG1競走優勝馬
    母はアルゼンチンのG1競走優勝馬
  • 前向きな気性は父譲りと評価は高い
    前向きな気性は父譲りと評価は高い

 日高町福満にある下河辺牧場において、昨年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送るコントレイルの初仔が誕生した。

 お披露目された初仔は1月23日生まれの鹿毛の牝馬。母は2015年のサンイシドロポトランカス賞(G1)、エリセオラミレス賞(G2)などを制覇したスウィーティーガールとなる。予定日より10日ほど遅れての誕生となったが、生まれてからも順調に育っているという。

 下河辺牧場の下河辺行雄社長は「コントレイルの子はスウィーティーガールの子どもを含め3頭生まれていますが、どの産駒にも共通していえることは、大きすぎず小さすぎず、ふっくらしていて骨太な体形をしています。とても健康体で気性も前向きですね。コントレイルに種付けした牝馬を見てもクラシックを意識したような配合が多く見受けられます。これからどのように成長していくか本当に楽しみです」と話した。

 明けて6歳になったコントレイルは、父がディープインパクト、母がロードクロサイト、母の父がアンブライドルズソングという青鹿毛。新冠町美宇にあるノースヒルズの生産馬になる。

 現役時代のコントレイルは、前田晋二氏の所有馬、栗東の矢作芳人厩舎の管理馬として2019年9月に阪神でデビュー。後続に2馬身1/2差を付けデビュー戦を勝利で飾った。続く東京スポーツ杯2歳S(G3)をレースレコードで駆け抜け重賞初制覇。暮れのホープフルS(G1)を3戦3勝で制覇し、2019年度JRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれた。

 3歳になり2020年初戦の皐月賞(G1)で同じ3戦3勝のサリオスをねじ伏せ勝利。無観客で行われた日本ダービー(G1)も制し、史上7頭目となる無敗の二冠を達成した。秋は神戸新聞杯(G2)を勝利で始動し、菊花賞(G1)は追いすがるアリストテレスをクビ差抑えて優勝。1984年のシンボリルドルフ、2005年のディープインパクトに続く、史上3頭目となる無敗の三冠馬となった。

 4歳となり2021年のジャパンC(G1)を制覇。通算11戦8勝2着2回3着1回の成績を残した。

 供用初年度は193頭と交配。今春初年度産駒が続々と誕生している。