キセキの初仔が誕生
日高町福満にある下河辺牧場において、昨年から日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送るキセキの初仔が誕生した。
お披露目されたキセキの初仔は、2月21日生まれの芦毛の牡馬。母はJRA3勝のホワイトヴェールで、2018年の日経賞(G2)2着のチェスナットコートの半弟、2010年のセントウルS(G2)、2011年のCBC賞(G3)、オーシャンS(G3)などを制覇したダッシャーゴーゴーのおいになる。
下河辺牧場の下河辺行雄社長は「キセキの子は4頭生まれる予定ですでに3頭生まれました。キセキの産駒は足が長いので放牧地での動きも目立ちますね。父と同じように直線の長いスピード競馬で実力を発揮してくれるのではないでしょうか。キセキと同じ母系になるグレーターロンドンも種牡馬として成功していますので、キセキへの期待も高まるばかりです」と話した。
明けて9歳になったキセキは、父がルーラーシップ、母がブリッツフィナーレ、母の父がディープインパクトという黒鹿毛。下河辺牧場の生産馬で、母の半姉は2004年のオークス(G1)、京阪杯(G3)、クイーンC(G3)、2005年のマーメイドS(G3)などを制覇したダイワエルシエーロ、母の半兄は2006年の京都金杯(G3)、2005年のアーリントンC(G3)などを制覇したビッグプラネット、母の全弟は2018年の中京記念(G3)をレコードで制覇したグレーターロンドン、祖母は1997年のファンタジーS(G3)に勝ち1998年の桜花賞(G1)2着のロンドンブリッジという血統になる。
キセキは現役時代、石川達絵氏の所有馬、栗東の角居勝彦厩舎、中竹和也厩舎、辻野泰之厩舎の管理馬として競走生活を送り、33戦4勝2着6回3着6回。2017年の菊花賞(G1)を一番人気の支持に応えて優勝し、重賞初制覇をG1で飾った。
供用初年度は79頭に種付け。ルーラーシップの後継種牡馬として期待が寄せられている。