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ホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が門別競馬場でスタート

  • 2023年03月22日
  • 門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
    門別競馬場で始まった競走能力・発走調教検査
  • 一番時計の49.1秒で駆け抜けたカプセル
    一番時計の49.1秒で駆け抜けたカプセル
  • アニマルキングダム産駒のスノーシャドゥも合格
    アニマルキングダム産駒のスノーシャドゥも合格

 3月16日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、本年初めてとなるホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査がスタートした。

 競走能力・発走調教検査は、デビュー前の競走馬などの能力を検査する模擬レース。ホッカイドウ競馬の2歳馬の基準タイムは800m57秒以内で、ゲート入りや発馬機内での駐立、発馬、走行などを検査する。

 この日の検査は、1周1600mの本場馬が改修工事中のため内走路で実施。天候曇りのち雨、不良馬場のコンディションで行われた。

 午前11時に始まった検査は2歳馬120頭が出走。全21レース実施され120頭全頭が合格した。

 一番時計は第20競走に出走したカプセルで49.1秒。牡の栗毛で、父はマジェスティックウォリアー、母はフライトオブスワン、母の父はフレンチデピュティという血統。母のきょうだいには2001年のJBCスプリント(G1)、東京盃(G2)、クラスターC(G3)、北海道スプリントC(G3)、群馬記念(G3)、黒船賞(G3)、2002年の群馬記念(G3)、2003年の黒船賞(G3)などを制覇し、種牡馬としても2017年の黒船賞(Jpn3)などを制覇したブラゾンドゥリスらを送り出したノボジャックがいる。所有者は山口裕介氏、管理は田中淳司厩舎、生産は浦河町の谷口牧場。2022年の北海道サマーセールにおいて7,700,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。

 注目の2歳新種牡馬の産駒では、2013年のドバイワールドC(G1)や2011年のケンタッキーダービー(G1)に優勝した日本軽種馬協会静内種馬場繋養のアニマルキングダム、2019年の日本ダービー(G1)をレースレコードで制覇したロジャーバローズ、2017年のジャパンC(G1)などを制覇したシュヴァルグラン、2016年のフェブラリーS(G1)をレコード勝ちしたモーニン、2018年、2019年のドバイワールドC(G1)を連覇したサンダースノー、2016年の東京大賞典(G1)などを制覇したアポロケンタッキーや、アドミラブル、アレスバローズ、エピカリス、キタサンミカヅキ、ヘンリーバローズ、ミッキーグローリーと12頭が出走。3レースではアポロケンタッキー産駒のリメンバーアポロが、9レースではヘンリーバローズ産駒のビギンザビギンが、10レースではモーニン産駒のパレスレガシーが1位入線するなど順調な仕上がりを披露した。ほかにも1999年の小倉3歳S(G3)を制覇したアルーリングアクトの子どもになるアルーリングカラーや2007年のエーデルワイス賞(Jpn3)を制覇したマサノミネルバの子どもになるトワイライトウェイといった重賞勝ち馬の産駒も華麗な走りを見せた。

 北海道調騎会会長の角川秀樹調教師は「今年はいつもより雪が少なくて、まあ、馬場状態も良かったので、例年よりは順調に調教が進んでいるとおもいます。今年は馬場改修工事の都合で本場馬が使えないので内馬場での能力(検査)になったんで、路盤も悪く砂もあまり良い状態ではないので、そのへんが気になると言えば気になりました。ただ、調教がしっかりできているぶん、どの馬もスムーズに走ってるんじゃないかとおもいますが、内馬場だと本場馬よりコーナーがきついので、バランスを崩しているような馬も見受けられました。ホッカイドウ競馬は広大なコースや坂路コースなど良い施設を利用して調教できるので、どこにも負けない2歳をつくりたいとおもっています。今日は風が強く厳しい天候になりましたが、レースにいってもそういう日は必ずあるので、早い時期に良い経験をしたとおもえばよいと捉えてます」と話した。