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サトノアレスがトルコへ輸出される

  • 2023年02月20日
  • トルコへのトレードが決まったサトノアレス
    トルコへのトレードが決まったサトノアレス
  • バンテージを巻いて出発の準備をした
    バンテージを巻いて出発の準備をした
  • スタッフに見送られて新天地へ向かった
    スタッフに見送られて新天地へ向かった

 2月5日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送っていたサトノアレスが、トルコで種牡馬として供用されるため関西国際空港から旅立った。

 牡9歳黒鹿毛のサトノアレスは千歳市東丘にある社台ファームの生産馬。父はディープインパクト、母はサトノアマゾネス、母の父はデインヒルという血統で、BCマイル(G1)やジュライC(G1)などを制覇し日本でも供用されたロイヤルアカデミーⅡ、北米チャンピオンサイアーのストームキャットなどと同じファミリーになる。

 サトノアレスは(株)サトミホースカンパニーの所有馬、美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬として、2016年8月に札幌でデビュー。3戦目で初勝利をあげた。続くベゴニア賞では後方からラスト3ハロン33.8秒の豪脚を披露し快勝。朝日杯フューチュリティS(G1)は18頭立ての6番人気と伏兵扱いだったが、モンドキャンノとのせり合いを半馬身差抑えG1初制覇を飾り、2016年JRA賞最優秀2歳牡馬に選定された。

 3歳時は古馬と初対戦となった巴賞に優勝。その後は2018年の東京新聞杯(G3)で2着、2018年の京王杯スプリングC(G2)で3着、2019年の東京新聞杯(G2)で3着になるなど、16戦4勝2着4回3着2階の成績を残した。

 現役引退後の2020年から種牡馬として供用開始。初年度産駒は今年2歳デビューを迎える。初年度産駒の血統登録頭数は18頭になる。2021年、2022年は怪我などの影響もあり、種付頭数が一桁にとどまっていた。

 今年もブリーダーズ・スタリオン・ステーション繋養種牡馬のラインナップにカウントされていたが、トルコジョッキークラブからのオファーを受けトレードが成立。1月24日にブリーダーズ・スタリオン・ステーションから、輸出検疫のため栃木県の鍋掛牧場へ移動した。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「2016年JRA最優秀2歳牡馬に選出されたサトノアレスですが、その初年度産駒は本年2歳になります。18頭が血統登録されており、今年日本でのデビューを果たします。今後は貴重なディープインパクトの血をトルコに伝えることとなりますが、本馬の新天地での活躍を祈る一方、日本での産駒の活躍も大いに期待したいと思います」と話した。