優駿スタリオンステーションで種牡馬展示会
新冠町の優駿スタリオンステーションで2月8日、種牡馬展示会が行われた。
昨年、優駿スタリオンステーションは日高地区で最多となる1,752頭の種付けを記録し、展示会の来場者も多い。駐車場となるエリアは運動会ができるほど広いが一杯となり、車は隣りの優駿メモリアルパークまで及んだ。会場入り口では(株)優駿の職員や関係者が種牡馬カタログ、記念品を配った。防疫のための消毒マットがあり、コロナ対策のための消毒も用意された。
午前11時開始で、配合を検討する生産者が思い思いに馬をチェックした。地元の生産者のみならず、日高東部や西部、あるいは胆振からも生産者の姿があった。大半の来場者の目当てとなる新種牡馬はアルクトス、インティ、ケイティブレイブ、チュウワウィザードの4頭。種牡馬としての初お披露目に合わせて、アルクトスには栗田徹調教師と山口功一郎氏、インティには野中賢二調教師、ケイティブレイブには瀧本和義氏、チュウワウィザードには大久保龍志調教師が駆けつけ、調教師、馬主として関わった立場から紹介した。どの馬も何度もG1レースで戦ってきた馬とあり、大勢の熱い視線やカメラにも慣れた様子で、堂々と力強く周回した。
種牡馬の受け入れ先となる種馬場が昔より少ないこともあり、最近はどこの種馬場も在厩馬が多く、優駿スタリオンステーションもその一つ。新種牡馬の後も次々と種牡馬が登場し、スタッフが連携しながらテキパキと馬見せをした。どの馬もきれいに磨き上げられていて、生産者の脳裏に焼き付けるべくポーズをとった。例えば、フェブラリーステークス(G1)の有力馬となっているスピーディキックを送り出したタイセイレジェンドや、昨年のNAR新種牡馬ランキング1位のベストウォーリア、昨年のNAR種牡馬ランキング1位のエスポワールシチーなど。種付け料の高い馬では600万円のシルバーステートや500万円のヘニーヒューズが自信をみなぎらせるように現れた。
事務局の(株)優駿、椎名宏幸氏は「天候に恵まれ、馬をご覧いただきやすい一日となりましたね。約600人の来場がありました。どの馬もコンディションは良く、シーズンに備えています。新種牡馬はゲストの皆さまにもPRいただきまして、展示会終了後はさっそく問い合わせが来ています」と振り返った。