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ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会開催

  • 2023年02月10日
  • 新種牡馬のグローリーヴェイズ
    新種牡馬のグローリーヴェイズ
  • 応援に駆け付けた尾関調教師
    応援に駆け付けた尾関調教師
  • 新入厩のサトノアラジン
    新入厩のサトノアラジン
  • トリを飾ったジャスタウェイ
    トリを飾ったジャスタウェイ
  • たくさんの関係者らで会場は埋め尽くされた
    たくさんの関係者らで会場は埋め尽くされた

 2月9日、日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬展示会が開催。新種牡馬のグローリーヴェイズ、今シーズンから同スタリオンステーションに移動してきたサトノアラジンを含めた15頭の繋養種牡馬が展示された。

 この日の日高地方は明るい陽射しには恵まれたものの、強風、低温注意報が発令され最高気温がマイナス5度。時折、冷たく、強い風が吹き抜ける中、集まった約500人は熱い視線を馬に注いでいた。

 最初に紹介されたのは日本産、日本調教馬として初めて香港ヴァーズ(G1)を2勝したグローリーヴェイズ。展示会には、現役時代の管理トレーナーである尾関知人調教師もマイクを握り「久しぶりにグローリーヴェイズと対面を果たし、改めて良い馬だなと実感しています。香港ヴァーズ(G1)2勝、そして天皇賞(春)(G1)も2着と頑張ってくれました。2歳から7歳までずっと一線級で頑張ってくれた成績もさることながら、デビュー時には432kgだった馬体重が460kgにまでなった成長力もセールスポイントではないかと思います。また扱っていた側からすれば海外遠征でも結果を出してくれた精神面、オンオフの切り替えが上手でレースにいけばコントロールが利く気性などもアピールしたいと思います。種牡馬としてのグローリーヴェイズを、どうぞよろしくお願いします」とあいさつを行った。

 また、事務局からは「芝1800mから2400mの中距離路線で示したスピードと自在性。そして大レースに強い底力がセールスポイントになると思います」と、その競走成績とともに「三冠牝馬メジロラモーヌを3代母に持つディープインパクト産駒」という血統が強調された。

 続いて登場したのはニュージーランドから帰国後、今シーズンからブリーダーズ・スタリオン・ステーションのラインナップに仲間入りを果たしたサトノアラジン。「南半球で次々と重賞勝ち馬を送り、国内では芝の短距離とダート中距離を得意とする産駒が多いようです。シャトル先のニュージーランドでは人気沸騰中。その勢いを日本にもつなげて欲しいと思います」とエールが送られた。その後は管内各地から初仔誕生のニュースが届けられているキセキ、マテラスカイ、ダノンスマッシュの3頭が紹介され、供用3年目を迎えるフォーウィールドライブ、フィエールマン。さらには初年度産駒が待望のデビュー年度を迎えたシュヴァルグラン、アルアインが紹介された。

 その後はすでに産駒をデビューさせて実績を積み上げているストロングリターン、ラブリーデイ、ディープブリランテと続き、NAR新種牡馬チャンピオンにもなったコパノリッキーと、明け3歳の初年度産駒が大活躍してブレイク中のグレーターロンドン。約45分間の種牡馬展示会の最後はダノンザキッド、そしてガストリックなど産駒が2歳戦から活躍しているジャスタウェイで締めくくられた。