馬産地ニュース

社台スタリオンパレード2023が開催

  • 2023年02月08日
  • レイデオロは今年、初年度産駒をデビューさせる
    レイデオロは今年、初年度産駒をデビューさせる
  • 現役時代に管理していた堀宣行調教師
    現役時代に管理していた堀宣行調教師
  • 好馬体が目を引いていたサリオス
    好馬体が目を引いていたサリオス
  • 今年のスタリオンパレートにおける、最初の展示種牡馬となったホットロッドチャーリー
    今年のスタリオンパレートにおける、最初の展示種牡馬となったホットロッドチャーリー
  • 森一誠調教師は、調教助手時代にサリオスを担当していた
    森一誠調教師は、調教助手時代にサリオスを担当していた
  • 展示会のトリを務めたキタサンブラック
    展示会のトリを務めたキタサンブラック
  • 日本最高額の種付料が設定されたエピファネイア
    日本最高額の種付料が設定されたエピファネイア

 2月7日、安平町・社台スタリオンステーションで「SHADAI STALLION PARADE 2023」が開催。新種牡馬のホットロッドチャーリーとサリオスを含めた、30頭の繋養種牡馬が展示された。

 昨年と同様に、今年のSHADAI STALLION PARADEもコロナウイルス対策として午前・午後の2部制で行われている。

 午前の展示では堀宣行調教師と、堀厩舎で調教助手を務めていた森一誠技術調教師が、堀厩舎で管理されていたサリオスについて、それぞれの視点からセールスポイントを語った。

 「馬体からも短距離馬としての特徴が強く出ています。調教をする中で感じていたストロングポイントは、父系と母系の双方から受け継がれたスピードと瞬発力です。特にスピードに乗ってからの瞬発力は、まるでスイッチが付いているかのような素早い動きを見せてくれました。性格は自分を持っていながらも、人に対しては非常に協力的であり、操縦性も高い馬でした。種牡馬としてもスピードと瞬発力、そして決め手をプラスしてくれるはずであり、日本生産界のエポックメイキング的な種牡馬になって欲しいと期待をしています」とは堀調教師。また、森技術調教師は、「サリオスはデビューから引退まで担当させてもらいました。御覧の通りに雄大な馬格であり、2歳の春に初めて厩舎に来た頃からこれは凄い馬だと感じていました。サリオスが引退するタイミングで、私自身の調教師試験に合格することになりましたが、これも何かの縁なのかなと思います。サリオスの子供たちにはこの雄大な馬格とスピードが必ず遺伝すると思っていますし、自分も調教師として開業した暁には、サリオスの産駒を管理してみたいと思います」と未来像を語っていた。

 そのサリオスの前に展示が行われていたのが、5日に社台スタリオンステーションにスタッドインしたばかりのホットロッドチャーリー。STALLION PARADEのリハーサルも1日しか行えなかったが、人垣の中を落ち着いた様子で周回を重ねていた。

 2頭の新種牡馬の後には、ブリックスアンドモルタル、レイデオロ、スワーヴリチャード、ニューイヤーズデイといった、本年度初年度産駒を送り出す種牡馬、そしてポエティックフレア、ダノンキングリー、クリソベリル、コントレイルと本年度に初年度産駒を誕生させる種牡馬と、カテゴリーごとに種牡馬が展示されていく。

 また、そのカテゴリーごとに種牡馬紹介を行う事務局スタッフも変わっていく中、サトノクラウンからの展示でマイクを握ったのは、これが展示会アナウンスデビューとなる鈴木聖佳さん。事務局の先輩からもアドバイスされたというセールスポイントや、配合アドバイスを盛り込んだ種牡馬説明は、足を運んだ生産者からも高い評価を受けていた。

 今年のSHADAI STALLION PARADEの最後に展示されたのは、昨年、産駒のイクイノックスがJRA賞年度代表馬と、最優秀3歳牡馬に輝いたキタサンブラック。172㎝の体高から繰り出されていく歩幅の大きさは、まさに大トリに相応しい大物感があった。

 社台スタリオンステーションは昨年、33頭の繋養種牡馬で、国内のスタリオンでは最多となる4,026頭の総種付頭数を集めた。この展示会の時点で既に10頭がbook fullとなっている人気ぶりであり、今シーズンも日本一の総種付数は勿論のこと、リーディングサイアー上位の種牡馬たちからは、日本競馬の主役となるような産駒も続々と誕生してくるに違いない。