馬産地ニュース

イーストスタッドで種牡馬展示会

  • 2023年02月08日
  • 米三冠に出走したマスターフェンサー
    米三冠に出走したマスターフェンサー
  • NAR年度代表馬に選出されたヒガシウィルウィン
    NAR年度代表馬に選出されたヒガシウィルウィン
  • ロードカナロアの後継になるキングオブコージ
    ロードカナロアの後継になるキングオブコージ
  • ダート短距離重賞で活躍したノボバカラ
    ダート短距離重賞で活躍したノボバカラ

 2月6日、浦河町西幌別にある農事組合法人イーストスタッド(谷川貴英代表、組合員115名)は、約300人の牧場関係者を集め、種牡馬展示会を開催した。

 展示会の開会にあたり谷川代表は「おはようございます。今日はお天気の良いなか、集まっていただいて、本当に展示会日和だとおもいます。今回、新しい種牡馬4頭と再入厩のホッコータルマエなどが展示対象になります。最後まで見ていただければとおもいます。今年は経験豊かな3人の日本人スタッフが新たに入ります。佐古田マネージャーを中心に、万全の態勢でみなさまをお迎えいたします。どうぞ、本年度の配合をよろしくお願いいたします」とあいさつした。

 最初の展示はマスターフェンサー。現役時代は21戦8勝の成績を残した。3歳時に果敢にアメリカのクラシックレースに挑戦し、ケンタッキーダービー(G1)は上がり最速の末脚で日本馬最高着順となる6着。続くベルモントS(G1)でも5着に健闘し、実り多い遠征となった。帰国後は2020年のマーキュリーC(Jpn3)、白山大賞典(Jpn3)、名古屋グランプリ(Jpn2)とダートグレード競走3連勝。さらに翌年はマーキュリーC(Jpn3)を連覇した。種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円となっている。

 2頭目のヒガシウィルウィンの展示では、馬主である(株)MMCの真中伸征氏が「ヒガシウィルウィン号は2歳のころから活躍し、短いところでも長いところでも良い成績をあげてきました。とてもかしこい馬です。ぜひ、みなさんに付けていただければとおもいます。よろしくお願いします」とあいさつした。本馬は2017年にジャパンダートダービー(Jpn1)、東京ダービーなどを制覇し、NAR年度代表馬を受賞した名馬。通算8回地方競馬のリーディングサイアーに輝いた、サウスヴィグラスの後継種牡馬として期待は大きい。種付料は種付時支払10万円、受胎条件20万円、出生条件30万円となる。

 3頭目のキングオブコージは、いとこに欧州年度代表馬ガイヤース、おばに愛1000ギニー馬ナイタイムがいる世界的良血。現役時代は4連勝で2020年の目黒記念(G2)を制覇したほか、長期休養から復帰した2022年にはAJCC(G2)を制覇した。イーストスタッドでは初めてとなるロードカナロアの後継種牡馬。種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円とアナウンスされた。

 新種牡馬の最後はグリーンマイルトレーニングセンター繋養で、種付けをイーストスタッドで行うノボバカラ。ダート短距離戦線で輝きを続け、さきたま杯(Jpn2)、カペラS(G3)、プロキオンS(G3)、かきつばた記念(Jpn3)などを制覇したのを含め62戦10勝の成績を残した。種付料は出生条件のみで、牡馬の場合は15万円、牝馬の場合は10万円となっている。

 新種牡馬の次は供用2年目のヴァンゴッホ、サブノジュニア、サンライズソアを展示。ラス前には再入厩のホッコータルマエ、オーラスはマジェスティックウォリアーが登場した。展示された種牡馬は全部で24頭に上った。

 種牡馬展示会は今後、2月7日に社台スタリオンステーション(午前・午後の2部制の完全招待制)、2月8日にビッグレッドファームと優駿スタリオンステーション、2月9日にブリーダーズ・スタリオン・ステーション、2月10日に日本軽種馬協会静内種馬場、アロースタッド、レックススタッドと五日連続で開催。2月6日、7日、8日、9日、10日、13日にはダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスで完全予約制となるオープンハウスが開催される。