馬産地ニュース

浦河町軽種馬生産振興会青年部が種牡馬視察研修

  • 2023年01月30日
  • 17頭の新種牡馬を中心に視察した種牡馬視察研修
    17頭の新種牡馬を中心に視察した種牡馬視察研修
  • 日本軽種馬協会静内種馬場の新種牡馬カラヴァッジオ
    日本軽種馬協会静内種馬場の新種牡馬カラヴァッジオ
  • レックススタッドで供用される日本ダービー馬マカヒキ
    レックススタッドで供用される日本ダービー馬マカヒキ

 1月21日、浦河町の若手牧場後継者で組織する浦河町軽種馬生産振興会青年部(岡本昂昌部長、部員6名)は、令和5年度種牡馬視察研修を行った。

 種牡馬視察研修は青年部による事業の一環。毎年、本格的な種付シーズンを前にした1月下旬に行っているもので、今年は同青年部員のほか、荻伏軽種馬生産振興会青年部の部員や浦河町や日高町の生産者、JRA日高育成牧場の頃末憲治副場長をはじめとした職員など約50人が参加した。

 種牡馬視察研修では今年から供用を開始する新種牡馬を中心に視察。新ひだか町からスタートし、新冠町、日高町、安平町にある7カ所のスタリオン施設を訪問した。

 最初の視察先である新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場では昨年12月にスタッドインしたカラヴァッジオを見学。案内役を務めた遊佐繁基場長は「本馬は名種牡馬スキャットダディの後継ですでに海外ではテネブリズム、アガルタなどの重賞勝ち馬を送り出しています。日本でもアグリが昨年暮れの六甲アイランドステークスを勝って3連勝で4勝目をあげました。ご覧の通り、性格は穏やかでとても扱いやすいです。おかげさまでたくさんの配合申し込みをいただき、その中から200頭ほどの繁殖牝馬に交配する予定です」と説明した。

 ほかにも浦河産馬の活躍が顕著なデクラレーションオブウォー、今春初年度産駒が誕生するミスチヴィアスアレックスなどを展示。遊佐場長は「静内種馬場の今年のラインナップは9頭です。まだ配合受付中の種牡馬もいますのでご検討のほど、よろしくお願いいたします。今シーズンの種付けは2月10日から開始します。種牡馬展示会は2月10日の午前9時からです。皆様のお越しをお待ちしています」と呼びかけた。

 一行はその後、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにおいて、カデナ、サンライズノヴァ、ジャンダルム、ステルヴィオの4頭を、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにおいて、マカヒキ、オメガパフューム、ストラクター、パクスアメリカーナ、スーパーステションの5頭を、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションにおいて、チュウワウィザード、インティ、ケイティブレイブ、アルクトスの4頭を、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスにおいてウィルテイクチャージを、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにおいてグローリーヴェイズを、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションにおいてサリオスなどを見学。展示される種牡馬のコンフォメーションやコンディション、歩様のチェックに余念がなかった。

 参加した生産者は「2月にある全部の種牡馬展示会には参加できないので、こうして1日で新種牡馬を間近で見ることができる視察研修はたいへんありがたいです。お忙しいなか対応してくださったスタリオン関係者には感謝しかありません。新しい種牡馬を確認できてよかった。今後の配合の参考にします」と話した。