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アカイイトがサンデーヒルズに到着

  • 2023年01月30日
  • 繁殖生活に入ったアカイイト
    繁殖生活に入ったアカイイト
  • 元気な姿でサンデーヒルズに到着した
    元気な姿でサンデーヒルズに到着した
  • 初年度の交配相手にはロードカナロアが予定されている
    初年度の交配相手にはロードカナロアが予定されている

 1月14日午前8時頃、新ひだか町静内真歌にあるサンデーヒルズに、今年から繁殖牝馬として供用されるアカイイトが到着した。

 アカイイトは牝6歳の青鹿毛。父はキズナ、母はウアジェト、母の父はシンボリクリスエスという血統で、浦河町にある辻牧場の生産となる。

 アカイイトの競走成績は27戦5勝2着4回3着2回、JRA獲得賞金は230,029,000円(付加賞含む)。岡浩二氏の所有馬、栗東の中竹和也厩舎の管理馬として2019年9月の2歳新馬戦でデビューしたアカイイトは、2戦目で後にドバイターフ(G1)を制覇するパンサラッサを抑えて初勝利。3歳夏の札幌で2勝目をあげた。4歳になり2勝クラスの西尾特別、3勝クラスの垂水Sに勝利すると、G1初出走となった2021年のエリザベス女王杯(G1)では10番人気ながら、ラスト3ハロン35.7秒の追い込みで、人気のレイパパレ、アカイトリノムスメらを抑えて優勝。G1初制覇を成し遂げた。ラストランは2022年の有馬記念(G1)。1月12日付けでJRAの競走馬登録を抹消した。

 アカイイトが繁殖生活を送るサンデーヒルズは、岡オーナーが代表を務める生産牧場。初年度の配合種牡馬にはロードカナロアを予定しているという。

 サンデーヒルズの中田友介ゼネラルマネージャーは「無事に牧場に到着してホッとしています。まずはゆっくりと疲れを癒し、繁殖牝馬への準備をします。まだ寒い時期なので暖かくなって発情がくる3月か4月頃の種付けになるかともいます。こちらの牧場にくるのは、3歳の夏に休養にきたとき以来で、そのときは1か月くらいいました。初めて見た1歳のときから立派な馬体をしていてよい馬でしたが、そのときはまだ1勝馬だったので、まさかG1を勝つまで活躍するとはおもいもしませんでした。無事に種付けして受胎して、無事に子どもを産んでくれたら。ファンの方には今度は競馬場で走る子どもを応援していただければとおもいます」と話した。

 サンデーヒルズには同じ岡オーナーの所有馬で2021年の北九州記念(G3)を制覇した熊本産馬のヨカヨカも繁殖牝馬として暮らしており、3月にキズナの産駒の出産を予定しているという。