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キングオブコージがイーストスタッドにスタッドイン

  • 2023年01月30日
  • スタッドインしたキングオブコージ
    スタッドインしたキングオブコージ
  • 落ち着いた様子でイーストスタッドに到着した
    落ち着いた様子でイーストスタッドに到着した
  • 種付料は受胎条件20万円、または出生条件30万円に設定された
    種付料は受胎条件20万円、または出生条件30万円に設定された

 1月13日午前8時頃、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、今年から種牡馬として新たに供用を開始するキングオブコージが、元気な姿でスタッドインした。

 キングオブコージは牡7歳の鹿毛。父はロードカナロア、母はファイノメナ、母の父はガリレオという血統で、半妹は2021年のクレオパトル賞(G3)を制覇したハラジュク、おばは2006年の愛1000ギニー(G1)を制覇したナイタイム、いとこは2000年のヨークインターナショナルS(G1)、エクリプスS(G1)、コロネイションC(G1)、ドバイミレニアムS(G3)、2019年のバーデン大賞(G1)、アルクール賞(G2)、2018年のプランスドランジュ賞(G3)、2017年の英オータムS(G3)などを制覇し、2020年の全欧年度代表馬になったガイヤースがいる。

 生産は新冠町の社台コーポレーション白老ファーム。2017年のセレクトセールサラブレッド1歳において、33,480,000円(税込)で(有)二風谷ファームによって購買された市場取引馬として有名である。

 キングオブコージは増田和啓氏の所有馬、栗東の安田翔伍厩舎の管理馬として2018年10月にデビュー。5戦目で初勝利をあげた。古馬になり持っていた才能が一気に開花すると2020年の目黒記念(G2)で破竹の4連勝を飾り重賞初制覇。2022年にはAJCC(G2)を制覇した。12月の阪神C(G2)を最後に1月7日付けでJRAの競走馬登録を抹消。通算成績は22戦6勝2着2回3着1回だった。

 種付料は受胎条件20万円、出生条件30万円。事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「年末までレースを使っていただけあって良いコンディションでスタッドインすることができました。スタッドインしてからも終始落ち着いていました。長距離のG2を二つ勝っていますが、短距離の重賞でも差のない競馬をしていました。そのあたりは父のロードカナロアと母の父ガリレオからの長所を受け継いだものとおもいます。妹もフランスの重賞勝ち馬で、おばは愛1000ギニー馬、いとこにはヨーロッパの年度代表馬と血統背景も素晴らしいものがあります。おかげさまでイーストスタッドで種牡馬入りと報道されてから生産関係者から種付けに関する問い合わせをいただいています。ロードカナロアの後継として期待しています」と話した。