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シャトル種牡馬が社台スタリオンステーションに復帰

  • 2023年01月04日
  • 2度目のシャトルを終えて帰ってきたアドマイヤマーズ
    2度目のシャトルを終えて帰ってきたアドマイヤマーズ
  • オーストラリアで160頭以上に種付けしたモーリス
    オーストラリアで160頭以上に種付けしたモーリス
  • 2023年のラインナップ30頭がそろった社台スタリオンステーション
    2023年のラインナップ30頭がそろった社台スタリオンステーション

 12月27日午前7時頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションに、シャトル種牡馬としてオーストラリアのアローフィールドスタッドに繋養されていたアドマイヤマーズとモーリスが復帰した。

 アドマイヤマーズは明けて7歳の栗毛。父はダイワメジャー、母はヴィアメディチ、母の父はメディチアンという血統の安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬で、2017年のセレクトセールサラブレッド1歳において、56,160,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。

 アドマイヤマーズの競走成績は13戦6勝2着1回3着3回。2018年は新馬、中京2歳S、デイリー杯2歳S(G2)、朝日杯フューチュリティS(G1)を4連勝しJRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれた。2019年はNHKマイルC(G1)、香港マイル(G1)に優勝。マイルを得意とし6勝はすべてマイル戦であげたものだった。

 2021年に続き2度目のシャトルでは22,000オーストラリアドルの種付料で90頭ほどに種付け。2022年に生まれた南半球での初年度産駒も評価が高いという。

 明けて12歳になったモーリスは、父がスクリーンヒーロー、母がメジロフランシス、母の父がカーネギーという血統。日高町の戸川牧場の生産馬で2013年の北海道トレーニングセールにおいて10,500,000円(税込)で取引された市場取引馬になる。

 モーリスの競走成績は18戦11勝2着2回3着1回。2015年に安田記念(G1)、マイルChS(G1)、香港マイル(G1)などを制覇しJRA賞年度代表馬と最優秀短距離馬を受賞、2016に天皇賞(秋)(G1)、香港C(G1)、チャンピオンズマイル(G1)などを制覇しJRA賞特別賞を受賞した。

 2017年に種牡馬入り。種牡馬成績も素晴らしくに日本では昨年、ジェラルディーナがエリザベス女王杯(G1)などを、ジャックドールが札幌記念(G2)などを、ノースブリッジがエプソムC(G3)を、カフジオクタゴンがレパードS(G3)を制覇した。

 2年連続5度目のシャトルとなったオーストラリアでは昨年、ヒトツがATCオーストラリアンダービー(G1)、VRCオーストラリアンギニーズ(G1)を、マズがBRCドゥームベン10,000S(G1)、ATCロイヤルソヴリンS(G2)を、キボウがATCアップ&カミングS(G3)を制覇。種付料は82,500オーストラリアドルで160頭以上に種付けしたという。

 社台スタリオンステーション事務局は「昨年と同じように日本での種付シーズンを万全の態勢で迎えるため、南半球での種付シーズンを途中で切り上げて帰国しました。2頭とも良い状態で帰ってくることができて安心しました。南半球とは季節がまるっきり逆なので、まずは疲れを癒してしっかりとケアしていきます」と話した。

 2023年の種付料は、アドマイヤマーズが受胎条件250万円(フリーリターン特約付帯)、モーリスが受胎条件800万円(フリーリターン特約付帯)となっている。