サトノアラジンがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動
12月27日午前8時頃、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたサトノアラジンが、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した。
明けて12歳になったサトノアラジンは牡の鹿毛。父はディープインパクト、母はマジックストーム、母の父はストームキャットという血統で、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産馬になる。全姉は2014年のエリザベス女王杯(G1)、2015年の産経大阪杯(G2)などを制覇したラキシス。2011年のセレクトセールサラブレッド当歳において、136,500,000円(税込)で取引された市場取引馬として有名だ。
サトノアラジンの競走成績は29戦8勝2着5回3着3回。2017年の安田記念(G1)、2016年のスワンS(G2)、京王杯スプリングC(G2)などの重賞を制覇した。
現役引退後の2018年に種牡馬入り。日本ではこれまでに2世代がデビューしている。また、2018年、2019年、2021年、2022年はシャトルスタリオンとしてニュージーランドのリッチヒルスタッドにおいて繋養。南半球では2022年のボーンクラッシャーS(G3)を制覇したセイクリッドサトノ、2022年のMRCブルーサファイアS(G3)を制覇したグランドインパクトなどの重賞勝ち馬を送り出している。
2022年のニュージーランドでの種付料は12,500ニュージーランドドルだった。南半球の初年度産駒から早くも重賞勝ち馬が誕生したことで、予定頭数をはるかに上回る130頭以上と交配したという。
ブリーダーズ・スタリオン・ステーションには、ニュージーランドでのシャトル生活から帰国し、千葉県成田市にある動物検疫所での輸入検疫を終え、社台スタリオンステーションを経由して入厩。ブリーダーズ・スタリオン・ステーションのスタッフ、事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの職員などが出迎えるなか、疲れた素振りをまったく見せず、しっかりした足どりで新天地に降り立った。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「ディープインパクト産駒のG1ウィナー、しかも、日本や南半球で活躍馬を送るサトノアラジンをラインナップに加えることができ、社台スタリオンステーション様をはじめとした関係者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。当スタリオンへの移動が報じられてからも、おかげさまでお問い合わせをいただいております。これからデビューする産駒がどんどん出てくるので、今後のさらなる活躍を期待したいです」と話した。
2023年の種付料は受胎条件100万円(フリーリターン特約付帯)となっている。