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カラヴァッジオが日本軽種馬協会静内種馬場にスタッドイン

  • 2022年12月26日
  • スタッドインしたカラヴァッジオ
    スタッドインしたカラヴァッジオ
  • 元気な姿で日本軽種馬協会静内種馬場に到着
    元気な姿で日本軽種馬協会静内種馬場に到着
  • 導入には令和4年度競走馬生産振興事業が活用された
    導入には令和4年度競走馬生産振興事業が活用された

 12月24日午前7時頃、新ひだか町静内田原にある日本軽種馬協会静内種馬場に、2023年から新たに種牡馬として供用を開始するカラヴァッジオがスタッドインした。

 12月初旬に日本に来日したカラヴァッジオは、神奈川県横浜市にある動物検疫所において3週間の輸入検疫を終えスタッドイン。種馬場スタッフや職員、生産育成技術者研修第44期生などが出迎えるなか馬運車から降りると、アメリカから日本への過酷な長距離輸送、凍てつく寒さ、はじめての環境にもかかわらず、落ち着いた様子で用意された馬房へ入った。

 カラヴァッジオは牡8歳の芦毛。父はスキャットダディ、母はメッコホクテ、母の父はホーリーブルというアメリカ産馬。半姉はギャラントブルームH(G2)などを制覇したマイジェン、おいは2022年のファルコンS(G3)などを制覇したプルパレイ、2019年の札幌2歳S(G3)2着のサトノゴールドなどがいる。

 カラヴァッジオはアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎から2歳4月のデビュー戦で勝利。6月のコヴェントリーS(G2)で重賞初制覇を飾った。続く8月のフィーニクスS(G1)を4馬身差の圧勝。デビューから無傷の4連勝でG1初制覇を成し遂げた。

 2歳時を4戦4勝で終えると、翌年はスプリント路線に向かい、ラッケンS(G3)、コモンウェルスC(G1)を快勝。次走のジュライC(G1)で初めての敗戦を喫したが、秋のフライイングファイヴS(G2)で5つ目の重賞タイトルを獲得した。競走成績は10戦7勝3着1回となる。

 2018年からアイルランドのクールモアスタッドで種牡馬入り。2015年に急逝した名種牡馬スキャットダディの後継として期待を集め、初年度は217頭の牝馬と交配。その後、ダートへの適性を買われアメリカのアシュフォードスタッドに移動した。2021年には178頭に交配、2022年には35,000ドルの種付料で154頭の牝馬と交配し、アメリカでも屈指の人気種牡馬として知られる存在だった。

 初年度産駒は2021年にデビュー。チヴァリーパークS(G1)を制覇したテネブリズムなどの活躍で2021年ヨーロッパファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝いた。日本では12月18日の六甲アイランドSで3連勝を飾ったアグリなどの産駒がいる。

 アメリカからの空輸、動物検疫所からの輸送に立ち会った遊佐繁基場長は「輸送で少し体重は落ちましたが無事にスタッドインできて安心しました。成田で機材トラブルがあり機内で長時間待機させられたのですが、とてもおとなしくしていました。スタッドインしてからもリラックスしていますし、オンとオフがはっきりした性格をしていますね。当協会が導入して種牡馬生活を送ったヨハネスブルグの後継を探していたのですが、その孫にあたるカラヴァッジオを迎え入れることができうれしくおもいます。競走実績、種牡馬成績とも申し分ありません。おかげさまで200頭以上の配合申し込みをいただきました。これから試験種付や種畜検査をして来年の種付シーズンに備えていきます。サンデーサイレンス系やキングマンボ系などの繁殖牝馬など系統を問わない配合が可能になります。産駒は仕上がりが早く、スピードに優れ、成長力も兼ね備えていますし、血統、馬体からダートへの適性も窺われます。スキャットダディの有力後継種牡馬として期待しています」と話した。

 注目の新種牡馬の種付料は前払不受胎返還300万円となっている。