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ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにグローリーヴェイズがスタッドイン

  • 2022年12月23日
  • スタッドインしたグローリーヴェイズ
    スタッドインしたグローリーヴェイズ
  • 元気な姿で新天地に到着した
    元気な姿で新天地に到着した
  • 種付料は受胎条件100万円、出生条件150万円に設定された
    種付料は受胎条件100万円、出生条件150万円に設定された

 12月20日午前11時30分頃、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するグローリーヴェイズがスタッドインした。

 香港の遠征から帰国し、千葉県白井市にある競馬学校の国際検疫厩舎での輸入検疫を終えたグローリーヴェイズのスタッドインには、スタリオンスタッフや事務局(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの役職員、メディアが出迎え。元気な姿で新天地に降り立った新種牡馬に熱い視線を送った。

 牡7歳黒鹿毛のグローリーヴェイズは美浦の尾関知人厩舎の所属。父はディープインパクト、母はメジロツボネ、母の父はスウェプトオーヴァーボードという血統。3代母は1986年のオークス(G1)、桜花賞(G1)、エリザベス女王杯(G1)を制し史上初の牝馬三冠に輝いたメジロラモーヌになる。

 洞爺湖町にあるレイクヴィラファームの生産馬。2016年のセレクトセール1歳セッションにおいて、(有)シルク・ホースクラブが56,160,000円(税込)で購買した市場取引馬として知られる。

 グローリーヴェイズは有限会社シルクの所有馬として2017年10月にデビュー。1.7倍の圧倒的一番人気に応え新馬勝ちを収めた。翌2018年春の3歳クラシックへの出走は叶わなかったが、菊花賞(G1)はフィエールマンから0.5秒差の5着に健闘。古馬になると才能が開花し2019年の日経新春杯(G2)で重賞初制覇を成し遂げた。同年暮れの香港ヴァーズ(G1)でG1初制覇。翌2020年は京都大賞典(G2)を制覇した。昨年は2度目の香港ヴァーズ(G1)制覇を達成。ラストランとなった本年12月の香港ヴァーズ(G1)でも3着と健闘した。ほかにも2019年の天皇賞(春)(G1)で2着、2021年の香港Qエリザベス二世C(G1)で2着。国内外の中長距離G1路線の常連として常に第一線で活躍し、通算20戦6勝2着4回3着2回の成績を残した。

 繋養先のブリーダーズ・スタリオン・ステーションは「グローリーヴェイズの母になるメジロツボネは、当スタリオンで種牡馬生活を送ったスウェプトオーヴァーボードの産駒でしたので、現役時代から応援していました。その子どもを種牡馬として迎え入れることができ、うれしくもあり、不思議な縁を感じます。関係者のみなさまへは感謝の気持ちでいっぱいです。責任をもって管理していこうと身の引き締まるおもいです。グローリーヴェイズのレースでは、やはり、香港のレースが印象に残っています。2度も香港ヴァーズ(G1)に勝っていますし、負けたレースも僅差ですし、本当にすごい馬です。グローリーヴェイズは中長距離で実績を残しましたが母の父がスウェプトオーヴァーボードですから、産駒は短いところでも走ってくる馬がでてくるとおもいます。メジロラモーヌの血が入っていてファンも多い馬です。種牡馬として成功するよう一丸となって取り組んでいきます。応援よろしくお願いいたします」と話した。

 グローリーヴェイズは12月20日付けで競走馬登録を抹消。種牡馬入りに際して募集したシンジケートはまたたく間に結成されたという。牧場関係者や馬主の期待の大きさがうかがえる。種付料は受胎条件100万円(フリーリターン特約付帯)、または、出生条件150万円と事務局から発表された。