サンライズノヴァがアロースタッドにスタッドイン
12月17日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するサンライズノヴァがスタッドインした。
サンライズノヴァは牡8歳の栗毛。父はゴールドアリュール、母はブライトサファイヤ、母の父はサンダーガルチという日高町にあるヤナガワ牧場の生産馬になる。祖母リアルサファイヤは1989年のフラワーC(G3)優勝馬、母の半弟には2007年のフェブラリーS(G1)、2005年の武蔵野S(G3)などを制覇したサンライズバッカス、一族には2009年の名古屋GP(Jpn2)、日本TV盃(Jpn2)、マーキュリーC(Jpn3)、2010年のマーチS(G3)などを制覇したマコトスパルビエロがいる。
サンライズノヴァは松岡隆雄氏の所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として2016年11月の2歳新馬戦でデビューし、1番人気の支持に応えてデビュー勝ち。2017年のユニコーンS(G3)で重賞初制覇を成し遂げた。
古馬になり2018年の武蔵野S(G3)に優勝。2019年のマイルChS南部杯(Jpn1)でアルクトス、ゴールドドリーム、モジアナフレイバー、ロンドンタウン、ミツバ、オールブラッシュ、ノボバカラといったダートのトップホースを退けてJpn1初制覇を果たした。
2020年はプロキオンS(G3)、武蔵野S(G3)に勝利。2021年はJBCスプリント(Jpn1)2着になるなど、500㎏を優に超える大柄な馬体から繰り出す底知れぬパワーと類まれなスピード、闇を切り裂くような豪快な追い込みで、ダートグレード競走で長期間に渡り主役の一頭を演じた。競走成績は43戦10勝2着6回3着3回。総獲得賞金は430,687,000円になる。12月7日付けでJRAの競走馬登録を抹消した。
種付料は受胎条件40万円(フリーリターン特約付)。事務局の(株)ジェイエスは「ラストランとなったチャンピオンズC(G1)の後、1週間ほど静養してからのスタッドインとなりました。これから徐々に来シーズンから始まる種牡馬生活へ向けコンディションを整えていく予定です。ゴールドアリュールの後継はエスポワールシチーやコパノリッキー、スマートファルコンなど、どの種牡馬もダート戦を主戦場に成功していますので、サンライズノヴァもゴールドアリュールの後継として期待しています。母系もダートでの活躍馬が多いですし、体もありますし、ダート種牡馬として見栄えがしそうです。現役時代はダートのマイル戦で披露した切れる脚が印象に残っています。1頭でも多く繁殖牝馬を集めたいと考えております。配合のご検討をよろしくお願い申し上げます」と話した。