馬産地ニュース

メイショウボーラーが種牡馬引退

  • 2022年12月23日
  • 種牡馬引退が決まったメイショウボーラー
    種牡馬引退が決まったメイショウボーラー
  • 15年間過ごしたイーストスタッドを退厩
    15年間過ごしたイーストスタッドを退厩
  • 今後はひだか・ホース・フレンズで余生を送る
    今後はひだか・ホース・フレンズで余生を送る

 12月19日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドにおいて種牡馬生活を送っているメイショウボーラーが、2022年の種付けをもって種牡馬を引退することになり、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズに移動した。

 メイショウボーラーは牡21歳の黒鹿毛。父はタイキシャトル、母はナイスレイズ、母の父はストームキャットという血統。浦河町の日の出牧場で生産された。

 メイショウボーラーは松本好雄氏の所有馬として2003年にデビュー。新馬勝ちを飾ると小倉2歳S(G3)、デイリー杯2歳S(G2)と4連勝し、世代トップに名乗りをあげた。その後、朝日杯フューチュリティS(G1)2着、2004年の皐月賞(G1)3着、NHKマイルC(G1)3着と惜敗が続いたが、古馬になりダート戦に転じると2005年のガーネットS(G3)、根岸S(G3)、フェブラリーS(G1)と3連勝。一気にダート界の頂点に立った。翌2006年のスプリンターズS(G1)で2着になるなど、芝とダートの両方で活躍。通算28戦7勝2着5回3着3回の成績を残した。

 現役生活を終えた2008年に種牡馬入り。タイキシャトルの後継種牡馬として人気を集め、2012年に181頭と交配するなど供用初年度から8年連続で100頭以上と種付けした。主な産駒には2017年のJBCスプリント(Jpn1)、北海道スプリントC(Jpn3)、2013年の兵庫ジュニアGP(Jpn2)、2016年の兵庫ゴールドT(Jpn3)などを制覇したニシケンモノノフ、2014年の兵庫ChS(Jpn2)などを制覇したエキマエ、2017年のアイビスサマーダッシュ(G3)などを制覇したラインミーティア、2016年の小倉サマージャンプ(JG3)などを制覇したマキオボーラーなどがいる。

 事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「来年22歳という年齢を考慮して種牡馬を引退することが決まりました。2008年の種牡馬入り以来、多くの活躍馬を送り出して、長く当スタッドの看板種牡馬として屋台骨を支えてくれました。感謝の言葉しかありません。まだ馬体も若々しく体調も問題ないので、移転先でも元気に余生を送ってほしいです。本当に長い間お疲れさまでした」と話した。今後は認定NPO法人引退馬協会のフォスターホースとなり、功労馬として供用されるという。