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ウィルテイクチャージがダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスにスタッドイン

  • 2022年12月20日
  • ウィルテイクチャージ
    ウィルテイクチャージ
  • 元気な姿でダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスに到着
    元気な姿でダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスに到着
  • 新たな環境にも動じない強心臓ぶりを見せつけた
    新たな環境にも動じない強心臓ぶりを見せつけた

 12月9日午前6時30分ころ、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスに、来年から種牡馬として供用を開始する、ウィルテイクチャージがスタッドインした。

 ウィルテイクチャージは牡12歳の栗毛。父はアンブライドルズソング、母はテイクチャージレディ、母の父はデヒアという血統の米国産馬になる。

 ウィルテイクチャージの競走成績は21戦7勝2着6回3着1回。2012年8月にデビューし2戦目で初勝利。2013年のレベルS(G2)で重賞初制覇を飾った。ケンタッキーダービー(G1)、プリークネス(G1)、ベルモントS(G1)は勝てなかったが、真夏のダービーと呼ばれるトラヴァーズS(G1)でG1初制覇。その後もペンシルヴァニアダービー(G2)、クラークH(G1)に優勝し、エクリプス賞3歳牡馬チャンピオンに輝いた。

 2015年から米国で種牡馬入り。主な産駒には今年のハリウッドゴールドC(G1)を制覇したゼアゴーズハーヴァードがいる。日本でも産駒5頭の出走のうち4頭が勝ち馬となり、そのいずれもが2勝以上をあげ、日本競馬への高い適性を示している。

 父アンブライドルズソングは、種牡馬として、ドバイワールドC(G1)、BCクラシック(G1)などを制覇したアロゲートを筆頭に、20頭以上のG1ホースを送る大成功種牡馬。日本でも重賞7勝をあげた名牝ラヴェリータら多数の活躍馬を送り出しているほか、母の父としても3冠馬コントレイル、スワーヴリチャード、ダノンプラチナ、トーホウジャッカル、ノットゥルノといった活躍馬を送り出し、今日に至るまで日本競馬に多大な影響を与え続けている。

 母はスピンスターS(G1)などG1レース3勝の名牝。きょうだいにはテイクチャージインディ、アズタイムゴーズバイ、おいにオマハビーチ、めいにテイクチャージブランディらG1勝ち馬が多数名を連ねる秀逸のファミリーとして有名だ。

 事務局のダーレー・ジャパン(株)は「体がすごく立派で大柄な馬体をしているとは聞いていましたが、検疫中もとてもおとなしかったということですし、良いコンディションでスタッドインしてひと安心しているところです。ウィルテイクチャージはここ数年ずっと注目してきたんですけど、来年から全国的にダート競走のレース体系が整備される、その絶好のタイミングで導入することができてうれしくおもいます。この馬が得意とするところはダート1800m前後ですので、まさにダート3冠を狙える種牡馬だとおもいます。母系はアメリカが誇る華麗なる一族と言ってよいほど数多くのG1馬がいます。馬体、母系ともに申し分ありません。おかげさまで導入発表と同時に多くの配合申し込みや問い合わせをいただいております」と話した。2023年度の種付料は出生条件120万円に決まった。