オメガパフュームがレックススタッドにスタッドイン
12月10日午後1時ころ、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、来年から新たに種牡馬として供用を開始するオメガパフュームがスタッドインした。
スタッドインしたオメガパフュームは、初めての環境にも動じることなく終始落ち着き払った様子。馬体検査を終えると報道陣に芦毛の好馬体がお披露目された。
オメガパフュームは牡7歳の芦毛。父はスウェプトオーヴァーボード、母はオメガフレグランス、母の父はゴールドアリュールという血統で、祖母ビューティーメイクは1994年の新潟記念(G3)3着、一族には2018年の愛知杯(G3)などを制覇したエテルナミノル、2013年の北海道スプリントC(Jpn3)2着のマルカバッケンなどがいる。千歳市東丘にある社台ファームの生産馬。2017年の千葉サラブレッドセールにおいて16,200,000円(税込)で原禮子氏に売却された市場取引馬として有名だ。
オメガパフュームは原禮子氏の所有馬、栗東の安田隆行厩舎、安田翔伍厩舎で管理され、競走成績は26戦11勝2着7回3着4回。2018年1月の3歳新馬戦でデビューし初勝利。すぐにダート界で頭角を現し、ジャパンダートダービー(Jpn1)2着後のシリウスS(G3)で重賞初制覇をした。京都競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)はケイティブレイブの2着に惜敗。暮れの東京大賞典(G1)でゴールドドリーム、ケイティブレイブ、サウンドトゥルーらを抑えJpn1初制覇を成し遂げた。
2019年は帝王賞(Jpn1)、東京大賞典(G1)を制覇したほか、浦和競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)2着と活躍し、Dグレード競走特別賞を受賞。2020年は東京大賞典(G1)、平安S(G3)に勝ち、帝王賞(Jpn1)と大井競馬場で行われたJBCクラシック(Jpn1)で2着。2021年は東京大賞典(G1)に勝ち、金沢競馬場でのJBCクラシック(Jpn1)と川崎記念(Jpn1)で2着。今年はアンタレスS(G3)を制覇したほか、帝王賞(Jpn1)とみやこS(G3)で3着になるなど、長期間に渡りダートグレード競走において上位争いを演じた。東京大賞典(G1)4連覇は空前絶後の大記録になる。
事務局の(株)レックスは「昨年の東京大賞典(G1)4連覇後に種牡馬引退が報じられましたが、今年も現役を続けてアンタレスS(G3)に優勝しました。デビューしてから常にダート重賞でトップレベルの実力を発揮したポテンシャルを産駒に伝えてほしいです。まずは歴戦の疲れを癒し、それから来年から始まる種牡馬生活の準備に入りたいとおもいます。おかげさまで引退報道後から配合に関する多くの問い合わせをいただいております。ファンも多い馬ですし、関係者の期待も大きいので、種牡馬として成功することを祈っております」と話した。2023年の種付料は受胎条件50万円(フリーリターン特約付)に設定された。