日本軽種馬青年部連絡協議会が講演会開催
11月24日夜、日本軽種馬青年部連絡協議会(佐々木拓也会長)は札幌市中央区にある札幌東急REIホテル2階マディソンルームにおいて、引退競走馬の現状とこれからについての研修会を開催した。
研修会には佐々木会長や理事、会員、西尾髙弘JRA日本中央競馬会馬事部参与、田村正和JRA日本中央競馬会馬事部馬事振興室上席調査役、滝澤康正JRA日本中央競馬会馬事部馬事振興室上席調査役のほかJRA生産地研修生らが出席。研修会の開催に先立ち佐々木会長は「今回の研修会では引退競走馬の現状とこれからというテーマで、JRAからお三方にいらしていただきました。引退競走馬ということで、ぼくらにとってはひじょうにナーバスなテーマであるとおもいます。ただ、これは生産している以上、馬に関わっている以上、避けては通れないテーマのひとつでもございます。こういった形でJRA様から来ていただき、講演していただくというのは、あまりチャンスもございませんし、この機会にぜひ、みなさまのおもっていることをJRA様に聞いていただいて、助言していただければとおもいます。また、これから発展的な競走馬生産というかたちで、いろんな面で有効に作用するのではないかとおもいます。ナーバスなテーマですが、先につなげていければとおもいますので、今日はじっくりとこのテーマについて考えていただければとおもいます」とあいさつした。
「引退競走馬に関する取組みについて」を演題に講演した西尾参与は、引退競走馬に関する国内外の情勢、なぜこの課題に向き合うのか?、引退競走馬の諸課題への対応、今後の検討課題・テーマについて説明。出席者からは「お話を聞いてとても身が引き締まるおもいがしました」、「生産界として引退競走馬にどのように向き合っていくのが良いとおもいますか?」、「私たちは毎日馬に触れていて気がつかないのですが、ほとんどの日本の一般人は馬を見たことも触れたこともないです。そんななかで近所の小学生の子どもたちに馬を見学する機会があったのですが、その時の子どもたちが目をキラキラさせてとても喜んでいたということがありました。例えば学校に馬を連れて行ってふれあえるイベントが可能なのであれば、馬をアピールすることができるのでは」などといった感想や質問、意見があった。