馬産地ニュース

日本軽種馬青年部連絡協議会が定期総会開催

  • 2022年12月14日
  • 日本軽種馬青年部連絡協議会の第32期定期総会
    日本軽種馬青年部連絡協議会の第32期定期総会
  • 来賓出席したJBBAの山岸直樹事務局長と菊池文孝生産対策部部長
    来賓出席したJBBAの山岸直樹事務局長と菊池文孝生産対策部部長
  • 飼料価格高騰に対する要望書を提出した
    飼料価格高騰に対する要望書を提出した

 11月24日夜、全国の各地区軽種馬青年部を以って構成する日本軽種馬青年部連絡協議会(佐々木拓也会長、会員数221名)は、札幌市中央区にある札幌東急REIホテルにおいて、第32回定期総会を開催した。

 総会には佐々木会長や会員が委任状を含め130人出席。齋藤善厚副会長の開会宣言後、佐々木会長は「昨今の競走馬生産の現状を考えますと、ひじょうに市況が好調で、これはここ数年同じような状況が続いているわけではございますが、ちょっとそれに胡坐をかくような、そういったところの話も耳にしたりします。これから競走馬の生産という部分でシビアなところがたくさん出てくるとおもいますし、それに対してわれわれがどのように対処して生き残っていくか、ひじょうに重要な課題になるかとおもいます。軽種馬全国青年部としましても、そういったところを踏まえながら、みなさんの健全な経営、どういった風にサポートしていくべきか、というところも含めまして、みなさんで手を取り合って勉強していければとおもっております」とあいさつした。

 来賓として出席した山岸直樹JBBA公益社団法人日本軽種馬協会事務局長は「我が国を取り巻く経済情勢につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に加え、ウクライナ問題など、極めて不透明な状況におかれております。国内では物価高騰や円安、資材不足などが進行し、経済活動の正常化が望まれるところです。このようななか、競馬に関しましては、中央競馬および地方競馬開催ともに好調な売り上げを維持しており、各競馬主催者様のご努力に感謝しています。また、軽種馬業界に目を向けますと、本年度の軽種馬市場につきましては、過去最高の売上になるなど弊会としても安堵しているところで、これはひとえに青年部や生産者のみなさまがたの日ごろからのご尽力の賜物と心から敬意を表します」と祝辞。さらに国会において競馬法の一部改正のなかで馬産地への支援措置が恒久化されること、生産牧場賞および繁殖牝馬所有者賞における一般競走の4・5着への交付が来年度より行われる見込みであること、内国産馬所有奨励賞・内国産牝馬奨励賞の一部交付額が増額されること、飼料・敷料等の高騰対策として新たに予算付けし事業を実施する方向であることなども報告された。

 佐々木会長は、昨今の急激かつ大幅な円安やウクライナ情勢に起因する軽種馬に給与する各種飼料価格の高騰で苦しい現状に面する競走馬生産牧場に対して、救済措置を求める要望書をJBBAに提出。総会は令和3年度事業報告並びに収支予算、令和4年度事業計画並びに収支予算案、年会費の徴収について承認された。