馬産地ニュース

レッドファルクスがレックススタッドに移動

  • 2022年12月13日
  • レックススタッドに移動したレッドファルクス
    レックススタッドに移動したレッドファルクス
  • 新天地でも堂々と立ち居振る舞った
    新天地でも堂々と立ち居振る舞った
  • 現役時代は芝でもダートでも非凡なスピードを披露した
    現役時代は芝でもダートでも非凡なスピードを披露した

 12月1日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで供用されていたレッドファルクスが、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに移動した。

 レッドファルクスは牡11歳の芦毛。父はスウェプトオーヴァーボード、母はベルモット、母の父はサンデーサイレンスという血統で、母の全姉には1998年の阪神3歳牝馬S(G1)、1999年のサンスポ4歳牝馬特別(G2)、2000年、2001年の京王杯スプリングC(G2)などを制覇した1998年JRA賞最優秀2歳牝馬のスティンガー、1995年のローズS(G2)、サンスポ4歳牝馬特別(G2)などを制覇したサイレントハピネス、母の半弟には2009年のオーシャンS(G3)などを制覇したアーバニティ、いとこには2013年のキーンランドC(G3)などを制覇したフォーエバーマーク、2012年のマーチS(G3)などを制覇したサイレントメロディなどがいる。千歳市の社台ファーム生産馬になる。

 レッドファルクスの競走成績は29戦10勝2着2回3着4回。2013年11月にデビューし3戦目で初勝利。2016年のCBC賞(G3)で重賞初制覇を飾った。続くスプリンターズS(G1)は逃げ粘るミッキーアイルを頭差差し切ってG1初制覇。スプリント界の頂点に立った。

 翌2017年は京王杯スプリングC(G2)に優勝。スプリンターズS(G1)は鮮やかな追い込みを決め史上3頭目となる連覇を成し遂げ、JRA賞最優秀短距離馬に選出された。

 現役引退後の2019年より種牡馬として供用開始。初年度産駒は今年デビューを迎え、JRAでは新馬勝ちのナックブレイブやディナトセレーネ、ハウピア、メイショウオトギの4頭が、地方ではダイユウファルクス、ティーズアペックス、ラインクロッカスの3頭が勝ち上がっている。

 2023年の種付料は受胎条件50万円(フリーリターン付き)。事務局の(株)レックスは「今年、当スタッドでは父がスウェプトオーヴァーボードのパドトロワを病気で失ってしまったので、同じ父のレッドファルクスを管理することになり、うれしいおもいでいっぱいです。関係者のみなさまに感謝申し上げます。産駒は今年デビューしたばかりで、これからどんどん活躍してくれると確信しています。生産者や繁殖牝馬所有者のみなさまにおかれましては、ぜひとも配合のご検討をお願いいたします」と話した。