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門別競馬場でスーパーステションの引退式が行われる

  • 2022年11月17日
  • 表彰されたスーパーステションの関係者
    表彰されたスーパーステションの関係者
  • 輝かしい成績を残したスーパーステション
    輝かしい成績を残したスーパーステション
  • 関係者との記念撮影。今後は種牡馬になる
    関係者との記念撮影。今後は種牡馬になる

 11月10日、ホッカイドウ競馬を開催する日高町富川駒丘にある門別競馬場において、スーパーステションの引退式が行われた。

 引退式は第10競走本場馬入場後に検量棟前で実施。優秀馬引退表彰式として行われた。

 スーパーステションは、父がカネヒキリ、母がワイルドイマージュ、母の父がワイルドラッシュという血統。2014年5月6日に新ひだか町静内古川町にあるグランド牧場で生まれた牡の8歳栗毛になる。

 スーパーステションはグランド牧場の所有馬として、ホッカイドウ競馬の角川秀樹厩舎に入厩。2016年5月18日のJRA認定競走フレッシュチャレンジ競走でデビューし、2着以下に2馬身1/2の差をつけて初勝利をあげた。

 常に脚部不安との隣り合わせの競走生活だったが、3歳になり2017年5月31日のふたご座特別で2勝目をあげると、王冠賞、ダービーグランプリを制し3歳時は8戦7勝。4歳になっても門別での快進撃は続き、2018年はコスモバルク記念、赤レンガ記念、星雲賞、旭岳賞、瑞穂賞、道営記念と6連勝を飾り、ホッカイドウ競馬の頂点に立った。

 5歳になってもその走りは輝きを続け、2019年はコスモバルク記念、赤レンガ記念、星雲賞、旭岳賞を連覇。しかし、その後は脚部不安を発症して長い休養が続いた。2020年の瑞穂賞では約1年ぶりの重賞勝利。今年8月の平取町長杯「平取すずらん」特別は2年ぶりの実戦での勝利。見事な復活劇を演じた。結果的にこのレースがスーパーステションの20回目の勝利とともにラストランとなった。

 競走成績は32戦20勝2着1回3着3回。ホッカイドウ競馬では重賞13勝という輝かしい功績を讃え、スーパーステションを優秀馬として表彰することにした。

 表彰式では馬主で生産者であるグランド牧場に、赤池政彦開催執務委員長から賞状と記念の盾を贈呈。続いて馬主・生産者、角川調教師、主戦を務めた阿部龍騎手、上村恭太厩務員ら関係者に花束が贈呈された。また、厩舎関係者の家族らも駆けつけて花束を贈呈。さらに主戦騎手として数々の勲章を手にした阿部騎手は、馬主のグランド牧場へ感謝の花束を手渡した。

 最後はスーパーステションに記念の肩かけがかけられ関係者との記念撮影が行われた。引退式を見守った多くのファンからはねぎらいと祝福の拍手が送られた。

 引退したスーパーステションは今後、種牡馬として第二の馬生に入るという。