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ワイドファラオが白馬牧場にスタッドイン

  • 2022年11月16日
  • スタッドインしたワイドファラオ
    スタッドインしたワイドファラオ
  • かしわ記念(Jpn1)など芝とダートで3つの重賞競走に優勝
    かしわ記念(Jpn1)など芝とダートで3つの重賞競走に優勝
  • ヘニーヒューズの後継種牡馬として期待は大きい
    ヘニーヒューズの後継種牡馬として期待は大きい

 10月31日、新冠町西泊津にある白馬牧場に、来年から種牡馬として新たに供用されるワイドファラオがスタッドインした。

 ワイドファラオは牡6歳の栗毛。父はヘニーヒューズ、母はワイドサファイア、母の父はアグネスタキオンという血統で、母は2009年のフローラS(Jpn2)2着、祖母のクイーンソネットは1997年の新潟記念(G3)2着、近親には2009年のカペラS(G3)、2010年の北海道スプリントC(Jpn3)などを制覇したミリオンディスク、2013年の関東オークス(Jpn2)などを制覇したアムールポエジーなどがいる。新ひだか町静内御園にあるフジワラファームの生産になる。

 ワイドファラオは幅田昌伸氏の所有馬、栗東の中竹和也厩舎の管理馬として2018年10月の2歳新馬戦でデビュー。2戦2着が続き、3戦目で初勝利を記録した。その後、栗東の角居勝彦厩舎に転厩し、重賞初出走となった2019年のニュージーランドT(G2)を1分34秒2のタイムで逃げ切って重賞初制覇。ダート戦初出走となった6月のユニコーンS(G3)を1分35秒5のタイムで逃げ切って2つ目の重賞制覇を成し遂げた。

 ここからダート重賞路線に舵を取り、2020年のかしわ記念(Jpn1)では、7頭立ての6番人気ながら、ケイティブレイブ、サンライズノヴァ、アルクトス、ルヴァンスレーヴ、モズアスコットといったダート界のトップホースを相手に、1分38秒6のタイムで逃げ切り勝ちを収め、待望のJpn1初制覇を達成した。2021年には栗東の辻野泰之厩舎に、2022年5月には南関東・大井の森下淳平厩舎に移籍。9月20日付で地方競馬の競走馬登録を抹消するまで28戦4勝2着4回3着1回の成績を残した。

 新種牡馬を迎え入れた白馬牧場は「幅田オーナーのプライヴェート種牡馬として種牡馬入りしました。オーナーの所有する繁殖牝馬に何頭か種付けすると聞いております。芝でもダートでも素晴らしいスピードを披露して芝の重賞とダートの重賞と合わせて3勝しました。ヘニーヒューズの後継種牡馬として優秀な子どもを送り出してほしいです」と話した。