馬産地ニュース

JBBA静内種馬場で2022年度後継者研修修了式

  • 2022年11月16日
  • 10日間の研修を修了した2022年度後継者研修
    10日間の研修を修了した2022年度後継者研修
  • 遊佐繁基場長から修了証書が手渡された
    遊佐繁基場長から修了証書が手渡された
  • 研修生を代表して謝辞する山北雄紀さん
    研修生を代表して謝辞する山北雄紀さん

 11月11日、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内田原にある静内種馬場研修所講義室において、2022年度軽種馬後継者研修の修了式を行った。

 本年度の研修は10月31日から11月11日までの土曜・日曜を除く全10回。受講した10人全員が無事に研修を終えた。

 修了式では遊佐繁基場長が「あなたは公益社団法人日本軽種馬協会の2022年度軽種馬生産後継者研修において、所定の課程を修了したことをここに証します」と修了証書を授与。続いて、「本日研修を修了される10名の研修生のみなさんには、心からお祝いを申し上げます。昨日、ホッカイドウ競馬が終わりまして、527億円、前年比100.9%の売り上げを記録するなど、競馬の売り上げが好調に推移しており、本年のせり市場においても、安定した成績となりましたが、軽種馬生産界を取り巻く環境は、まだまだ厳しい情勢が続いております。この環境を克服し、競馬を盛り立てていくためには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることが、ますます重要となってきており、生産育成業務に携わるみなさんのような、最先端の知識・技術を学ばれた人材が不可欠です。みなさんには、今後も自分を厳しく律して精進され、ここで学ばれた知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願っています。最後になりますが、今後とも健康に留意され、ホースマンとして研鑽に努め、現在厳しい状況にある生産界に新たな活力をもたらす原動力にぜひなっていただきたいと思います」と、所用で欠席した河野会長理事の式辞を代読した。

 最後は10人の研修生を代表して新冠町にあるノーズヒルズから受講した山北雄紀氏が「われわれ、2022年軽種馬後継者研修生10名は、10月31日の開講より、2週間にわたり、さまざまな分野の講師のかたがたから、多くの専門的な知識・技術を学ばせていただきました。これらの知識・技術は、われわれにとって、とても貴重な財産であり、これを牧場で生かすことが、われわれ研修生にとって大変重要であり、今回の研修を、より意義のあるものに昇華させるものと感じております。今回、このような機会を与えていただいた日本軽種馬協会様、厚く御礼申し上げます。また、講師のかたがたはもとより、生産育成技術者の研修生のみなさんをはじめ、今回の軽種馬後継者研修にご尽力いただいた、すべてのみなさまと研修乗馬に厚く御礼申し上げます」と謝辞した。

 2022年軽種馬後継者研修カリキュラムは下記の通り。

10月31日 講義 腰痛の予防・対処法について
講師:山本泰雄氏(社会医療法人仁陽会西岡第一病院)

11月1日 講義 馬体の見分け方(コンフォメーション)
講師:遠藤祥郎氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月2日 講義 繁殖牝馬の管理・疾病について
講師:村瀬晴崇氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月3日 講義 馬の栄養・飼料について
講師:松井朗氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月4日 講義 サラブレッドの血統について
講師:頃末憲治氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月7日 講義 子馬の管理・疾病について
講師:岩本洋平氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月8日 講義 馬とのコミュニケーションづくりについて
講師:持田裕之氏(ヒロユキモチダホースマンシップ)

11月9日 講義 馬の初期馴致について
講師:遠藤祥郎氏(JRA日高育成牧場)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月10日 講義 草地・土壌について
講師:渋谷敦子氏(日高農業改良普及センター)
実技 乗馬等 講師:JBBA職員

11月11日 講義 蹄の管理について
講師:金子大作調査役(軽種馬生産技術総合研修センター)