馬産地ニュース

JBBAが第4回担い手経営研修を開催

  • 2022年11月16日
  • 軽種馬経営と承継がテーマになった第4回担い手経営研修
    軽種馬経営と承継がテーマになった第4回担い手経営研修
  • 北海道事業承継・引継ぎ支援センター承継コーディネーターの新宮隆太氏が講師を務めた
    北海道事業承継・引継ぎ支援センター承継コーディネーターの新宮隆太氏が講師を務めた
  • 事業承継について知識を身につけた
    事業承継について知識を身につけた

 11月8日夜、公益社団法人日本軽種馬協会(河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、「第4回担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を開催した。

 この研修は令和4年度軽種馬経営高度化指導研修事業のひとつとして実施。軽種馬生産育成牧場の円滑な経営に必要な知識の習得と地域での支援体制の強化を目指した軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修で、経営継承者および後継者、地域において軽種馬生産の担い手を支援する自治体、農業協同組合等の職員を対象にしている。本年度は全6回の研修を予定。第4回の研修には20人を超える後継者らが出席したほかオンラインでの参加もあった。

 この日の研修は軽種馬経営・承継の分野。講師には北海道事業承継・引継ぎ支援センター承継コーディネーターの新宮隆太氏を招聘。アドバイザーとして中小企業診断士の大川和久氏と元北海道酪農畜産協会の原田要氏が参加した。

 「イノベーションの機会となる事業承継」を演題に講義を行った新宮氏は、中小企業診断士(経済産業大臣登録)とM&Aシニアエキスパート(一般社団法人金融財政事情研究会認定)の資格を有する、(株)Do Connect代表取締役、中小企業診断士事務所RMS経営代表、一般社団法人中小企業診断協会北海道理事(M&A事業化推進担当役員)、事業承継研究会代表で、北海道事業承継・引継ぎ支援センター承継コーディネーター、独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道実務支援アドバイザー、北海道商工業振興審議会特別委員を兼務。講義では北海道事業承継・引継ぎ支援センターの事業コンセプト、事業承継とは、後継者不在率の状況、後継者不在による倒産の状況、経営者の高齢化への対応、経営者の事業承継・廃業の状況、事業承継方法の変化、事業承継の構成要素、事業承継・引継ぎ支援センターの特徴、事業承継・引継ぎの3つのパターンと支援策といった「事業承継の現状」、親族内承継の進め方、事業承継計画、株式移動に係わる税金対策、親族内承継の留意点といった「親族内承継」、経営承継円滑法による低利融資、高額な株式を役員・従業員が買い取る仕組みなどの「従業員・役員承継」、M&Aの手順、M&Aのマッチング、中小企業のM&Aにおける留意点、大企業M&Aとの違いといった「M&A承継」、北海道事業承継・引継ぎ支援センターが手掛けた、親族内承継、MBO、M&Aなどの事例を紹介した。