馬産地ニュース

JBBAが営農指導者研修会開催

  • 2022年11月16日
  • 3年ぶりの開催となった営農指導者研修会
    3年ぶりの開催となった営農指導者研修会
  • 講師を務めた地方独立行政法人北海道立総合研究機構畜産試験場畜産研究部飼料生産技術グループの渡部敢主査
    講師を務めた地方独立行政法人北海道立総合研究機構畜産試験場畜産研究部飼料生産技術グループの渡部敢主査
  • 約20人の関係者が出席した
    約20人の関係者が出席した

 11月7日、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA、河野洋平会長理事)は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、令和4年度牧草・土壌分析推進会議兼営農指導者研修会を開催した。

 この研修会はJBBAによる軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催になった。

 研修会は日高管内の農業協同組合職員、農業改良普及センター、北海道日高振興局、日高管内の町役場、軽種馬農業協同組合が対象になっており、当日はJBBAの遊佐繁基静内種馬場場長、生産対策部の小林孝平調査役、山本竜太調査役、JRA日高育成牧場の松井朗上席調査役のほか、JRAファシリティーズ、北海道日高振興局、浦河町、ひだか東農業協同組合、みついし農業協同組合、しずない農業協同組合、新冠町農業協同組合、門別町農業協同組合、十勝軽種馬農業協同組合、日高農業改良普及センターの職員ら約20人が出席した。

 この日は最初に推進会議が行われ、令和3年度牧草および牧草地土壌分析実施状況の報告、令和4年度牧草および土壌分析の実施内容について、令和4年度分析予定数、令和4年度第1回牧草および土壌分析に係る検討会での検討事項などを説明。続いて研修会が行われた。

 研修会は軽種馬草地における堆肥の利用(その1)がテーマ。地方独立行政法人北海道立総合研究機構畜産試験場畜産研究部飼料生産技術グループの渡部敢主査が「馬ふん堆肥の特徴と有効活用」を演題に、日高農業改良普及センターの渋谷敦子主査が「日高地区軽種馬牧場の馬ふん堆肥の状況」を演題に講義した。

 渡部主査は、馬ふん堆肥の成分、施肥の基本、ふん尿の利用(肥料効果)、有機物施用の効果などについて、畜試したデータを示して解説。渋谷主査は普及センターにおける近年の取り組みや平成19年から21年に実施した調査結果、馬ふん堆肥の活用に向けての利点や問題点、課題を提示した。

 講義の後は日高地区での堆肥利用の現状についての内容確認、参加者の軽種馬牧場への関わり、軽種馬生産者が堆肥へ求めていること、堆肥の肥料成分への期待などについて意見交換。ひざを突き合わせた出席者からは多くの意見が上がり、研修会は大変有意義なものとなった。