タイキシャトルの納骨式が執り行われる
11月2日、新ひだか町静内目名にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、タイキシャトルの納骨式が執り行われた。
タイキシャトルは1994年生まれの米国産馬。大樹ファームの所有馬、美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬として1997年4月にデビューし、一気に3連勝。1997年10月のユニコーンS(G3)で重賞初制覇を飾ると、破竹の勢いでスワンS(G2)、マイルチャンピオンシップ(G1)、スプリンターズS(G1)、1998年の京王杯スプリングC(G2)、安田記念(G1)、ジャックルマロワ賞(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)と重賞8連勝し、1997年のJRA賞最優秀スプリンター、1998年のJRA賞年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬、最優秀スプリンターのタイトルを獲得。翌1999年にはJRA顕彰馬に選ばれ名声をほしいままにした。
現役引退後は種牡馬となりアロースタッドとイーストスタッドを2年ごとに行き来し、2005年のフェブラリーS(G1)優勝馬メイショウボーラー、2010年のJBCスプリント(Jpn1)優勝馬サマーウインド、2003年のNHKマイルC(G1)優勝馬ウインクリューガーなど、たくさんの活躍馬を送り出した。2018年に種牡馬を引退してからは認定NPO法人引退馬協会に譲渡され、功労馬として余生を送っていたが、2022年8月17日に新冠町の養老牧場ノーザンレイクにて、老衰による心不全のため死亡した。28歳だった。
タイキシャトルの訃報後はJRAが追悼競走を実施。JRAの全国の競馬場やウインズには献花台が設置され、11,157名の記帳、434の献花があったという。また、繋養先だったノーザンレイクには、日高の生花店から花がなくなるほど多くの献花があったそうだ。
納骨式には、種牡馬時代に関係の深かった、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役社長、松木優場長、藤田誠副場長、イーストスタッドの佐古田直樹マネージャー、事務局の(株)ジェイエス、イーストスタッド事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーの職員のほか、種牡馬引退後に管理した認定NPO法人引退馬協会の加藤めぐみ専務理事や会員、ノーザンレイクの佐々木祥恵氏ら約30人が参列。馬魂碑に遺品を納め、静内神社の山田一孝宮司の神事により玉串を奉納し冥福を祈った。