山手小学校と高静小学校が北海道市場を見学
10月28日、新ひだか町静内山手町にある新ひだか町立山手小学校(遠山昌志校長)6年生と、新ひだか町静内こうせい町にある新ひだか町立高静小学校(鈴木晋作校長)3年生の児童は、軽種馬のせり会場として知られる、新ひだか町静内神森にある北海道市場を見学した。
これは新ひだか町の小中学校で行う馬を活用した授業の一環。山手小学校の6年生は、木村秀則牧場での生産牧場見学、ライディングヒルズ静内での厩舎作業体験、北海道静内農業高等学校生徒の出前授業に続いて4回目、高静小学校3年生は、岡田スタッドでの生産牧場見学、北海道静内農業高等学校生徒の出前授業、ライディングヒルズ静内での装蹄師の仕事見学に続いて4回目の授業となった。
北海道市場は日高軽種馬農業協同組合が主催する、北海道セレクションセール、北海道サマーセール、北海道セプテンバーセール、北海道オータムセールという4つのセールの会場として使用。今年の北海道セレクションセールでは2日間で263頭が総額5,338,300,000円(税込)、北海道サマーセールでは5日間で958頭が総額7,024,710,000円(税込)、北海道セプテンバーセールでは3日間で413頭が総額2,091,650,000円(税込)、北海道オータムセールが2日間で329頭が総額1,291,730,000円(税込)で取引された。
検温と手指の消毒をして会場に入った児童は、上場馬が待機する厩舎エリア、仮設馬房がある多目的ホール、屋外のパレードリンク、室内のパレードリンク、セール会場内を見学。実際に馬房の中に入ったり、体重計に乗ったり、パレードリンクを歩いたりして、上場馬の動線、せりにかけられるまでの手順を体感した。
最後はセール会場内の購買者席に座り、せりを疑似体験。鑑定人を務める日高軽種馬農業協同組合の佐藤さんが鑑定台に立ち、指で一から九までの数字を示すせりの合図を教えてせりをスタートさせると、「100万!」、「1,000万!」、「2,000万!」、「3,000万!」、「1億!」、「2億!」とどんどんせり上がり、最後は3億円でハンマーを叩くと児童から大きな歓声がわき起こった。
案内役を務めた日高軽種馬農業協同組合の川上さんは「みなさんが暮らす新ひだか町にはたくさんの馬がいます。そして競走馬のせりが行われる会場もあります。ひとりでも多くの人がサラブレッドや馬の仕事に興味を持ってくれたらうれしいです」と話した。