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JBBAが第3回担い手経営管理研修

  • 2022年11月01日
  • 新ひだか町で開催された第3回担い手経営管理研修
    新ひだか町で開催された第3回担い手経営管理研修
  • 講師を務めた小糸健太郎酪農学園大学循環農学類教授
    講師を務めた小糸健太郎酪農学園大学循環農学類教授
  • この日のテーマは軽種馬経営と財務について
    この日のテーマは軽種馬経営と財務について

 10月27日夜、公益社団法人日本軽種馬協会は、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階会議室において、「第3回担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」を開催した。

 この研修は令和4年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。軽種馬生産育成牧場の円滑な経営に必要な知識の習得と地域での支援体制の強化を目指した軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修で、経営継承者および後継者、地域において軽種馬生産の担い手を支援する自治体、農協等の職員を対象にしているもので、全6回を予定している。

 第3回目となったこの日は、会場に約30人が集まったほか、zoomでも参加。小糸健太郎酪農学園大学循環農学類教授を講師に招聘し、軽種馬経営と財務がテーマになった。

 「指標から経営状態を読み取る」を演題に講演した小糸教授は、経営管理とはPDCA(P=Plan、D=Do、C=Check、A=Action)であると説明。変動が大きいことが軽種馬経営の最大の特徴で、経営管理・分析のポイントは変動を軽減し、経営の安定性を客観的に示すことであるとした。

 また、架空の貸借対照表や損益計算書の数字を基に、収益性の指標となる、売上高営業利益率、繁殖牝馬1頭あたりの売上高、繁殖牝馬1頭あたりの売上総利益、繁殖牝馬1頭あたりの営業利益、繁殖牝馬1頭あたりの当期純利益、総資本回転率、総資本営業利益率、安定性の指標となる、流動比率、当座比率、負債比率、固定比率などの計算方法を説明。畜産においては、生産工程が非常に複雑であるが、単純化して考えることが重要であるとし、数値を見て、計画を立てる、リスク対応に備えることが重要である一方積極性も重要、リスク対応のコストを考える必要があり、経営の方向性を考えるためには、数値の観察も必要で、数値の差異について重要なことは、その根拠を読み取ることが重要とした。

 次回、第4回の担い手経営管理研修は、11月8日、経営・継承をテーマに開催される。