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ノーザンファームミックスセール繁殖牝馬セッションが行われる

  • 2022年10月31日
  • 最高価格を記録したアルモハバナの落札シーン
    最高価格を記録したアルモハバナの落札シーン
  • 最高価格を記録したアルモハバナ
    最高価格を記録したアルモハバナ
  • 高額2位のルナソル
    高額2位のルナソル
  • 高額3位オールユアーズ
    高額3位オールユアーズ
  • 受胎牝馬の最高価格を記録したリアオリヴィア
    受胎牝馬の最高価格を記録したリアオリヴィア
  • 展示は「当歳」「受胎牝馬」「上がり馬」と3か所に分かれて行われた
    展示は「当歳」「受胎牝馬」「上がり馬」と3か所に分かれて行われた

 ノーザンファームミックスセールの繁殖牝馬セッションは、当歳セッション終了後ほどなくスタート。

 2019年にスタートした「繁殖牝馬セール」から数えれば、今回で4回目となる。

 3歳の未供用馬から14歳の受胎繁殖牝馬まで67頭(受胎馬43頭、未供用馬24頭)が上場され61頭(受胎馬40頭、未供用馬21頭)を売却。総額1,051,600,000円(税込み)を売り上げた。平均価格は17,239,344円(受胎馬15,482,500円、未供用馬20,585,714円)。

 最高価格は未供用馬アルモハバナ(3歳、父キングカメハメハ)の53,900,000円(税込み)。自身は2戦のみだが、リステッドレース2勝の活躍牝馬ドナウデルタの半妹で、母ドナウブルーも関屋記念(G3)など重賞2勝でヴィクトリアマイル(G1)2着の活躍牝馬。おばには年度代表馬ジェンティルドンナがいる血統だ。鑑定人から「1,000万円(税抜き)」という声がかかると場内のあちらこちらから声がかかり100万円単位でのせり上げが続く。約5分間という長い争奪戦に53,900,000円(税込み)でピリオドを打ったのは日本でも馬主登録を持ち、豪州で牧場を展開するYuesheng Zhang氏だった。

 高額2位も未供用馬ルナソル(3歳、父ロードカナロア)。スワーヴリチャード、そしてバンドワゴンの半妹で現役時代は500キロ近い大型馬。仕上がりが遅れたものの3歳4月のデビュー戦は出走経験馬相手に3番人気に支持された素質馬だった。わずか2戦のみの競走生活だったが、祖母は米国ブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(G1)2着キャリアコレクションという名門ファミリー。51,700,000円(税込み)で落札したのは、アルモハバナを落札したYuesheng Zhang氏だった。

 高額2位タイも未供用馬のオールユアーズ(3歳、父ドゥラメンテ)。ダイナカールからパロクサイドにさかのぼる名牝系で母アイムユアーズは重賞4勝の活躍牝馬。オールユアーズ自身も昨年秋の新馬戦で牡馬を相手に2番人気に支持され、0.8秒差3着と高い能力を示した馬だった。宮崎俊也氏が51,700,000円(税込み)で落札している。

 受胎馬の最高価格はリアオリヴィア(6歳、父ディープインパクト)。アルテミスS(G3)、ローズS(G2)を勝ったリアアメリアの全姉という血統で、母リアアントニアはブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズ(G1)優勝馬でカナダの2歳牝馬チャンピオン。同馬にとっての第3仔となるレイデオロ産駒を受胎しているという。48,400,000円(税込み)で落札したのもYuesheng Zhang氏。全61頭中、13頭を落札した。

 セール終了後、吉田俊介ノーザンファーム副代表は「たくさんの購買をいただき満足しています。結果的には泣く泣く手放さざるを得ないような馬が高く評価されたと思います」と印象を述べた。