ノーザンファームミックスセール当歳セッションが行われる
北海道苫小牧市のノーザンホースパークで10月25日「ノーザンファームミックスセール2022」が行われた。
これは、2019年にスタートした「ノーザンファーム繁殖牝馬セール」に当歳馬が加わったオールエイジセール。昨年まで、日本における当歳セールはセレクトセール当歳セッションのみだったという点からも注目を集めた。
せりは午前11時30分にスタート。ミックスセールの当歳セッションは38頭(牡21頭、牝17頭)が上場され、そのすべてを売却。総売上げは2,082,300,000円(税込み)となり、平均価格は54,797,368円(牡62,909,523円、牝44,776,470円)となった。
最高価格は昨年の最優秀2歳牡馬で、今春のダービー馬ドウデュースの半弟となる「ダストアンドダイヤモンズの2022」(父リアルスティール)で94,600,000円(税込み)。ドバイターフ(G1)の優勝馬を父に、母はブリーダーズCフィリー&メアスプリント(G1)の2着馬で、これまで生んだ仔は米国に残してきた2頭含め、デビューした6頭すべてが勝ち上がっているという良血馬だ。せりは8,000万円(税抜)からスタート。バイヤー同士、互いに様子を見ながら200万円単位でのせり上げとなり、結果はドウデュースを所有する(株)キーファーズが落札した。
高額2位は「リアリサトリスの2022」(父キタサンブラック)。セール直前の10月16日、東京競馬場の鷹巣山特別を勝ったジャスティンスカイの全弟という血統。こちらは里見 治氏が92,400,000円(税込み)で落札。
同3位は「ライフフォーセールの2022」(父ドゥラメンテ)。ドゥラメンテのラストクロップであり、2018年の最優秀2歳牝馬で重賞6勝の快足ダノンファンタジーの半弟という血統。ウイナーズホースが90,200,000円(税込み)で落札している。
なお牝馬では「ステファニーズキトゥンの2022」(父エピファネイア)。2022年種付料が国内最高価格となるエピファネイアと、ブリーダーズカップターフ牝馬(G1)など米国で5つのG1含む重賞9勝という母との間に生まれた名血馬。セール全体では9番目となる74,800,000円(税込み)で(同)DMM.comによって落札された。
セール終了後、ノーザンファームの吉田俊介副代表は開口一番「結果には満足していますし、購買者の皆さんに感謝しています」と白い歯を見せ「このセール出身馬が競馬場で結果を残してくれれば、セールの認知度はさらに深まると思います。秋開催ということで1日の上場頭数には限界があると思いますが、将来的にはもう少し頭数を増やしたい」とコメントした。