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エスケンデレヤがJBBA七戸種馬場へ移動

  • 2022年10月24日
  • 移動を待つエスケンデレヤ
    移動を待つエスケンデレヤ
  • 住み慣れた静内種馬場を後にした
    住み慣れた静内種馬場を後にした
  • 暗闇のなか、馬運車に乗り込んだ
    暗闇のなか、馬運車に乗り込んだ

 10月21日夜、新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されていたエスケンデレヤが、青森県の公益社団法人日本軽種馬協会七戸種馬場へ移動した。

 エスケンデレヤは牡15歳の栗毛。父はジャイアンツコーズウェイ、母はアルデバランライト、母の父はシアトルスルーというアメリカ産馬で、現役時代は2010年のウッドメモリアルS(G1)、ファウンテンオヴユースS(G2)制覇などを含め6戦4勝2着1回の成績を残した。

 現役引退後の2011年からアメリカで種牡馬入りし、2016年からJBBA静内種馬場で供用。海外では2019年のBCスプリント(G1)、メトロポリタンH(G1)、フォアゴーS(G1)、チャーチルダウンズS(G1)などを制覇したミトレ、2017年のメトロポリタンH(G1)、スティーヴセクストンマイルS(G3)、2015年のロスアラミトスフュチュリティ(G1)、2016年のロバートBルイスS(G3)などを制覇したモースピリット、2015年のミセズリヴィアS(G2)、2017年のエンデヴァーS(G3)、2016年のイートンタウンS(G3)、マイチャーマーH(G3)などを制覇したイザベラシングス、2017年のターンバックジアラームH(G3)、2016年のランパートS(G3)などを制覇したエスケンフォーマネーなどを、日本での産駒はこれまでに4世代がデビューし、2020年のジャパンダートダービー(Jpn1)2着のダイメイコリーダ、JRA3勝のスズカデレヤ、アベックフォルス、トライハードなどを送り出している。

 エスケンデレヤの移動には、2016年の初供用時から苦楽を共にしてきた遊佐繁基静内種馬場場長が同行。翌22日早朝、七戸種馬場へ送り届けた。

 2023年度の種付条件は20万円(産駒誕生後支払)。遊佐場長は「東北地区の生産者のみなさまからの熱いラブコールに応えるため来年度から七戸種馬場で種牡馬生活を送ることが決まりました。まだ若いですし、産駒もコンスタントに活躍しています。新たな地で頑張ってほしいとおもいます」と話した。

 なお、エスケンデレヤの移動を終えた馬運車は、そのまま七戸種馬場に繋養されていたケープブランコを積み込み鹿児島県にある公益社団法人日本軽種馬協会九州種馬場へ移動した。

 2010年の愛ダービー(G1)を含め5つのG1レースに優勝したケープブランコは、父がガリレオ、母がローレルディライト、母の父がプリシディアムという牡15歳栗毛のアイルランド産馬。現役引退後の2012年からアメリカとニュージーランドで種牡馬入りし、2015年から静内種馬場で、2021年から七戸種馬場で供用されていた。日本での産駒では2019年の毎日杯(G3)などを制覇したランスオブプラーナなどが活躍している。2023年度の種付条件は10万円(産駒誕生後支払)に設定された。

 日本軽種馬協会所有種牡馬の2023年度の配合申込期間は10月28日から11月7日まで。問い合わせは日本軽種馬協会業務部(Tel.03-5473-7092)。