馬産地ニュース

北海道オータムセールが開催される

  • 2022年10月19日
  • 17,600,000円で落札されたスプリングダンサー2021
    17,600,000円で落札されたスプリングダンサー2021
  • 17,600,000円で落札されたプレシャスヴィガー2021
    17,600,000円で落札されたプレシャスヴィガー2021
  • 15,400,000円で落札されたエールドクラージュ2021
    15,400,000円で落札されたエールドクラージュ2021
  • あいさつする古川雅且市場長
    あいさつする古川雅且市場長

 10月17日、18日の2日間、日高軽種馬農業協同組合は新ひだか町静内神森にある北海道市場において、北海道オータムセールを開催した。

 北海道オータムセールは国内で開催される今年最後の1歳市場。初日の17日は本年度の国内1歳市場に初めて上場される新規馬204頭が、2日目の18日には本年度開催された国内1歳市場の北海道セレクションセール、北海道サマーセール、北海道セプテンバーセール、九州市場、八戸市場、セレクトセールに申込歴のある再申込馬222頭が上場された。

 せり開催にあたり古川雅且市場長は「今年1年間、新型コロナウイルスの感染予防対策を講じての開催になりました。ご来場のみなさまのご協力のもと、開催できましたことを、この場を借りて御礼申し上げます。そのうえ、昨年を上回るご購買をいただきましたことに感謝申し上げます。さて、本日からのオータムセールは、今年最後の1歳市場になります。天高く馬肥ゆる秋のごとく、セレクションセール、サマーセールの時期より成長した多数の馬が上場されておりますので、活発なお声がけ、ご購買をおねがいいたします」とあいさつ。2日間合計で426頭が上場されたせりは、329頭が売却され、売却総額は1,291,730,000円(税込、以下同)、売却率は77.2%、平均価格は3,926,231円、中間価格は3,300,000円だった。

 最高価格取引馬は18日に上場された上場番号352番「スプリングサンダー2021」と上場番号418番「プレシャルヴィガー2021」の2頭で17,600,000円。スプリングサンダー2021は、オータムセール唯一のドゥラメンテ産駒で、山本益臣氏が、プレシャスヴィガー2021はフレッシュマンサイアーランキング1位のマインドユアビスケッツ産駒で吉岡寛行氏が落札した。2頭はともに販売申込者が新ひだか町静内古川町のグランド牧場になる。

 高額3位は17日に上場された上場番号72番「エールドクラージュ2021」で15,400,000円。リアルスティール産駒の牝馬で吉田勝利氏が落札した。本馬の半姉には阪神牝馬S(G2)などを制覇したミスパンテールがおり、牝馬の最高価格になった。

 古川市場長は「どの数字も良かったので満足しています。まだまだ買いに来てくださるお客さまがいらっしゃったということでありがたいです。販売申込者も上場適期を考えて上場してきたということで初日は良い馬が多くよく売れたという印象です。2日目は多少ばらつきはありましたが、セレクションセールやサマーセールのときより成長した姿を見ていただいて購買されたように感じました。セプテンバーセールまでで買えなかった地方競馬の補助馬購買も80頭近くいました。馬券発売が好調ということで、来年は予算も頭数も増やすという地方競馬もあるとお聞きしています。今年はどのせりも昨年を上回る結果を残すことができました。購買者のみなさまに感謝申し上げます」と話した。