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イーストスタッドにヒガシウィルウィンがスタッドイン

  • 2022年10月18日
  • スタッドインしたヒガシウィルウィン
    スタッドインしたヒガシウィルウィン
  • 元気な姿でイーストスタッドに到着した。
    元気な姿でイーストスタッドに到着した。
  • サウスヴィグラスの後継として期待は大きい
    サウスヴィグラスの後継として期待は大きい

 10月10日午後1時すぎ、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに、来年から種牡馬として新たに供用されるヒガシウィルウィンがスタッドインした。

 ヒガシウィルウィンは牡8歳の栗毛。父はサウスヴィグラス、母はプリモタイム、母の父はブライアンズタイムという血統で、半弟には黒船賞(Jpn3)2着のスリーグランド、母の半兄には2008年のダイヤモンドS(Jpn3)3着レーザーズエッジ、母の半弟には2007年の北海道2歳優駿(Jpn3)2着、札幌2歳S(Jpn3)3着のホウザン、2009年の全日本2歳優駿(Jpn1)2着、北海道2歳優駿(Jpn3)3着のブンブイチドウ、母の半妹には2016年の関東オークス(Jpn2)、2015年のエーデルワイス賞(Jpn3)、北海道2歳優駿(Jpn3)などを制覇して2015年NARグランプリ2歳最優秀牝馬に選ばれたタイニーダンサーがいる。生産者である新ひだか町のグランド牧場から2015年の北海道サマーセールに上場され、4,428,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。

 現役時代のヒガシウィルウィンは、(株)MMCの所有馬、ホッカイドウ競馬の角川秀樹厩舎の管理馬として2016年5月にデビュー。3戦目で初勝利をあげると7戦目のサンライズCで重賞初制覇を飾った。

 3歳になると南関東・船橋の佐藤賢二厩舎に転厩。2017年のニューイヤーC、京浜盃を連勝して臨んだ羽田盃は2着に敗れたが、続く東京ダービー、ジャパンダートダービー(Jpn1)を制覇し、2017年NARグランプリ年度代表馬と3歳最優秀牡馬に選ばれた。

 2018年はサンタアニタトロフィーに優勝。その後、再びホッカイドウ競馬の角川秀樹厩舎、さらに南関東・船橋の米谷康秀厩舎を経て岩手の菅原勲厩舎に移籍すると、2020年の青藍賞、絆C、2021年のシアンモア記念、青藍賞、トウケイニセイ記念を制覇した。通算成績は44戦15勝2着14回3着3回。総賞金は229,335,000円になる。

 事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーは「本馬は東京ダービーとジャパンダートダービー(Jpn1)を勝った南関東の二冠馬になります。現役時代のレースではサウスヴィグラスによく似たパワフルな馬体から繰り出されるスピードと勝負強さが印象に残っています。しっかりとコンディションを整えて来年の種付シーズンに備えたいとおもいます。来年の種付条件に付きましては、種付時10万円、受胎条件20万円、出生条件30万円の3種類になる予定です。みなさま配合のご検討をよろしくお願いいたします」と話した。