馬産地ニュース

胆振軽種馬農業協同組合青年部が当歳馬視察研修

  • 2022年10月12日
  • 新種牡馬産駒を視察した研修
    新種牡馬産駒を視察した研修
  • 血統解説をする望田潤氏
    血統解説をする望田潤氏
  • 動画撮影も行われた
    動画撮影も行われた

 10月5日、胆振軽種馬農業協同組合青年部(吉田正志部長)は、血統評論家との当歳馬視察研修を行った。

 この研修は青年部の事業の一環。毎年秋に胆振軽種馬農業協同組合と共同で開催する胆振地区生産育成講座を兼ねたもので、ゲストに血統評論家の望田潤氏を迎えた。

 研修には青年部員のほか、牧場スタッフなど約30人が参加。吉田部長は「本日はお忙しいところ、胆振地区生産育成技術講座2022の当歳馬視察にご参加いただきありがとうございます。今日の研修では血統評論家の望田様と当歳が初年度産駒となる新種牡馬産駒を視察研修していきます。コロナ前まで毎年、苫小牧で有識者を呼びたくさんの方に参加していただいていた講習会の代わりに、何をすればよいか青年部で話し合いました。コロナで屋内で集まるのが難しいのならば、屋外で多くの人が興味のあることを行いたいということから、この研修を行うこととなりました。種牡馬や産駒の傾向を掴んでよりよい配合の参考になればとおもっております。ご協力いただく牧場の方々、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。

 視察した当歳は、社台ファームで6頭、追分ファームリリーバレーで10頭、白老ファームYearlingで7頭、ノーザンファームYearlingで15頭の合計38頭。種牡馬産駒別ではアドマイヤマーズが8頭、サートゥルナーリアが9頭、シスキンが2頭、ミスターメロディが1頭、モズアスコットが1頭、ルヴァンスレーヴが9頭となった。

 視察では動画も同時に撮影。立ち姿や歩様を撮影した。また、育成牧場従業員を経て競馬通信社に在籍後、現在はフリーで、競馬情報サイト「血統屋」、「netkeiba.com」などでレース予想やコラムを執筆中するほか、大手馬主の配合アドバイザーも務める望田氏が解説。種牡馬の競走成績やサイアーライン、特徴、体型、母系の特徴、配合のポイントなどを説明した。

 吉田部長は「この時期に当歳馬をまとめて見る機会はなかなかありませんので、今日はひじょうに勉強になりました」と振り返った。

 なお、この日撮影した動画は胆振地区生産育成技術講座2022のWEBセミナーとして11月下旬に配信を予定しているという。