トーセンラーがレックススタッドに移動
9月29日、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて供用されていたトーセンラーが、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに移動した。
牡14歳のトーセンラーはディープインパクトの初年度産駒。千歳市にある社台ファームの生産馬で2014年の天皇賞(秋)(G1)を制覇したスピルバーグの全兄になる。
現役時代の競走成績は25戦4勝2着5回3着6回。島川隆哉氏の所有馬、栗東の藤原英昭厩舎の管理馬として、2013年のマイルチャンピオンシップ(G1)、京都記念(G2)、2011年のきさらぎ賞(G3)などを制覇したほか、2013年の天皇賞(春)(G1)2着、2011年の菊花賞(G1)3着など距離の長短を問わず芝の重賞戦線で活躍を続けた。
現役引退後の2015年からレックススタッドで種牡馬入り。その後、2017年、2018年はブリーダーズ・スタリオン・ステーション、2019年、2020年はレックススタッド、2021年、2022年はブリーダーズ・スタリオン・ステーションで供用され、2023年、2024年はレックススタッドでの供用になる。今年は受胎確認後50万円(フリーリターン特約付)、産駒出生後80万円の種付条件で種付頭数は18頭だった。
産駒は5世代がデビュー。産駒数は少ないにもかかわらず、2022年の京都金杯(G3)、2021年のエプソムC(G3)などを制覇したザダル、2019年の京阪杯(G3)2着のアイラブテーラーなどが重賞戦線で活躍している。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「新天地での種牡馬としてのさらなる活躍を期待するとともに、ザダル、アイラブテーラーを超える産駒の出現をスタッフ一同心待ちにしています」とコメント。
レックススタッドは「少ない産駒から重賞勝ち馬を送り出しているように種牡馬としてのポテンシャルは疑いようがありません。コンディションもとてもよいので、このままの状態をしっかりキープして来年の種付シーズンに備えたいとおもいます」と話した。