とかちばん馬まつりが3年ぶりに開催される
ばんえい競馬の魅力を広くアピールするイベントである、「とかちばん馬まつり」(帯広商工会議所青年部主催)が、3年ぶりに帯広競馬場で開催。帯広市民を中心に多くの家族連れで賑わった。
2007年から開催された「とかちばん馬まつり」は今年で14回目となる。久しぶりの開催を待ちわびた来場者たちは、開門の10時前から長い行列を作っていた。
こうした先着入場者に配布されたのが、「ばん馬かるた」や、十勝の名産品やばん馬関連グッズなどが当たる「ばんばん馬ビンゴ大会」のカード。いずれの配布も行っていた、大会本部前には長い行列ができあがり、開門早々に無くなるほどの人気ぶりだった。
そのばん馬かるたを特大サイズにした「かるた大会」には、20名の小学生が参加していた。ばん馬をテーマにした読み札が読み上げられる中、男の子たちに混じりながらも、持ち前の運動神経の良さで多くのかるたを取っていた女の子の姿もあった。
また「ちびっこばん馬」では、木馬でできたばん馬のおもちゃを、そりに乗った騎手の人形が落ちないように引っ張るだけでなく、折り返し地点では玉入れの要領で、離れた場所にある箱にお手玉を器用に入れていた。
他にもヒーローショーやこども縁日といった、子供たちを対象としたイベントが行われていく中で、NPO法人「とかち馬文化を支える会」は子供だけでなく、大人も楽しめる「楽しい馬学講座」を開催。同会の管理馬でもあるポニーのエクレアをモデルとしながら、作家の旋丸巴さんが馬の特徴や蹄鉄の話などを、クイズ形式で分かりやすく子供たちに説明していた。
ばん馬まつりのメインイベントとも言える「人間ばん馬」であるが、従来は競馬場のコースでイベント用に作られた150kgのソリを引いていたが、今年は実際のレースでも使用されている450kgのソリに騎手1名が騎乗し、6名の引手が15mの先のゴールを目指すタイムトライアル戦へと変更された。
全道から力自慢の20チームが参加する中、これまでとは勝手が違ったのか、制限時間内の2分内にゴールまでたどり着けなかったチームも続出。その一方で8秒台の好時計を叩き出し、決勝戦へと駒を進めたチームもあった。
この日は協賛レースである「帯広YEG杯」も開催され、購入した馬券のハズレ馬券を対象に、Nintendo Switchなどが当たる抽選会も実施された。17時のイベント終了後にも場内に残って、ナイター開催中のばんえい競馬を観戦する家族連れの姿も多く見られていた。