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パクスアメリカーナがレックススタッドにスタッドイン

  • 2022年09月28日
  • スタッドインしたパクスアメリカーナ
    スタッドインしたパクスアメリカーナ
  • はつらつとした姿で到着した
    はつらつとした姿で到着した
  • 馬房から顔を出してリラックス
    馬房から顔を出してリラックス

 9月22日午前7時30分頃、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドに、来年から種牡馬として新たに供用を開始するパクスアメリカーナが、はつらつとした姿でスタッドインした。

 パクスアメリカーナは牡7歳の芦毛。父はクロフネ、母はグローバルピース、母の父はサンデーサイレンスという血統になる。新ひだか町静内田原にある千代田牧場の生産馬で、全姉には2012年のヴィクトリアマイル(G1)、2013年の府中牝馬S(G2)、2011年のローズS(G2)とクイーンC(G3)、2014年の東京新聞杯(G3)などを制覇して重賞戦線で活躍したホエールキャプチャ、全兄には2016年の京都ジャンプS(JG3)などを制覇したドリームセーリング、近親には1987年の天皇賞(秋)(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1)、京王杯スプリングC(G2)、1988年の安田記念(G1)、1986年のスワンS(G2)、函館記念(G3)、ニュージーランドトロフィー4歳S(G3)などを制覇したニッポーテイオー、1987年のエリザベス女王杯(G1)などを制覇したタレンティドガールなどがいる。

 パクスアメリカーナは(株)山紫水明の所有馬、栗東の中内田充正厩舎の管理馬として2017年8月にデビュー。3戦目で初勝利をあげた。つづく、こぶし賞では、のちに2018年のNHKマイルC(G1)に優勝するケイアイノーテックを下して連勝。4歳になり2019年の京都金杯(G3)で、ヒーズインラブ、グァンチャーレ、カツジ、スマートオーディン、ロードクエスト、アサクサゲンキといったJRA重賞勝ち馬を下して重賞初制覇を成し遂げた。

 昨年8月の関屋記念(G3)で長期休養から復帰したが9月23日付でJRAの競走馬登録を抹消。通算成績は10戦4勝2着1回3着2回だった。

 事務局の(株)レックスは「全姉がホエールキャプチャですから、順調にレースを使えていればG1でも好勝負になる潜在能力があったと思います。母系は古くから日本で繁栄をつづけるビューチフルドリーマーに遡ります。たくさんの活躍馬を世に送り出したクロフネの貴重な後継種牡馬としても期待は大きいです。来年の種付シーズンまで時間があるので、しっかりとコンディションを整えていきます。種牡馬としても応援とご利用のほどよろしくお願いいたします」と話した。来年の種付料など詳細は、決定次第発表される。