馬産地ニュース

セプテンバーセールが行われる

  • 2022年09月27日
  • 最高価格を記録した「ウインアイスバーグ2021」落札シーン
    最高価格を記録した「ウインアイスバーグ2021」落札シーン
  • 最高価格「ウインアイスバーグ2021」
    最高価格「ウインアイスバーグ2021」
  • 牝馬最高価格タイ「グロッタアズーラ2021」落札
    牝馬最高価格タイ「グロッタアズーラ2021」落札
  • 牝馬最高価格タイ「グロッタアズーラ2021」
    牝馬最高価格タイ「グロッタアズーラ2021」
  • 牝馬最高価格タイ「キュリオスティー2021」落札
    牝馬最高価格タイ「キュリオスティー2021」落札
  • 牝馬最高価格タイ「キュリオスティー2021」
    牝馬最高価格タイ「キュリオスティー2021」
  • 挨拶をする古川組合長
    挨拶をする古川組合長

 今年からサマーセールと同時取りまとめとなった「北海道市場セプテンバーセール」が9月20日から22日の3日間、新ひだか町静内神森にある北海道市場において、日高軽種馬農業協同組合の主催で行われた。

 トレーニングセール、セレクションセール、サマーセールに引き続き、新型コロナ感染症対策を行いながらのセール。今回も入場時の検温、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保が呼びかけられる中、通常のせりとオンラインビッドシステムを併用したハイブリッド方式で開催された。

 台風の接近により、大荒れの天候も予想されたが、幸いにも進路がそれて穏やかな秋の日射しが差し込む中、無事に開催を迎えることができた。古川市場長は「トレーニングセールに始まった今年の北海道市場はセレクションセール、サマーセールと好調に推移してきました。本日からのセプテンバーセールには600頭近くの馬が上場されます。サマーセールの時期から成長した馬たちに積極的なお声がけをお願いします」と購買者に呼びかけた。

 せりは正午からスタートし、3日間で531頭が上場され、413頭が売却された。売却総額は2,091,650,000円(税込、以下同)、売却率は77.8%、平均価格は5,064,527円だった。

 最高価格取引馬は20日に上場された上場番号113番の「ウインアイスバーグ2021(牡、父ドレフォン)」。22,000,000円で竹園正継氏に落札された。初年度産駒からクラシックホースを送り出した新進気鋭の父をもち、おじにウインブライト(最優秀古牡馬)がいる良血馬。日高町の宝寄山拓樹氏の生産馬で、販売申込者は神奈川県のアークフロンティア(株)だった。

 高額2位は2頭。おじにフリオーソがいる上場番号39番「ファービヨンド2021」(牡、父、ヘニーヒューズ、新冠町・ハシモトファーム生産)と、重賞2勝馬を母に持つ上場番号434番「マコトブリジャール2021」(牡、父デクラレーションオブウォー、浦河町・(有)辻牧場生産)の18,700,000円。前者は尾田信夫氏に、後者は高原将浩氏によって落札された。

 また、牝馬では、北海道2歳優駿(Jpn3)などに勝ったドンフォルティスの半妹にあたる上場番号333番「グロッタアズーラ2021」(父ミッキーロケット、日高町・アイズスタッド(株)生産)と、おじにブレイクランアウトがいる上場番号338番「キュリオスティー2021」(父モーリス、新ひだか町・(有)矢野牧場生産)が15,400,000円で並んだ。

 購買登録者はオンラインビッドシステムの本登録者68名を含め1136名。売却された413頭のうち53頭にオンラインビッドでの参加があり、最終的に14頭がオンラインビッドで落札されたという。

 古川市場長は「今年はせりの開催日程を大きく変えたので、セプテンバーセール終了まで昨年比はできないなと考えていましたが、昨年を上回るご利用をいただき感謝申し上げます。販売申込者の方が、上場適期を吟味して振り分けていただいたことでサマーセールとセプテンバーセールの売却率が同じような数字となったことは心強い限り。生産頭数が増えているので、せり日程については頭を悩ませるところだが、これからも上場するタイミングを啓蒙し続けていきたいと思う」と課題を明確にしつつ、好調だった市場を振り返った。