新ひだか町立高静小学校3年生が岡田スタッドを見学
9月7日、新ひだか町静内こうせい町にある新ひだか町立高静小学校(鈴木晋作校長)3年生67名が、新ひだか町静内目名にある岡田スタッドを見学した。
これは新ひだか町の小中学校で行う馬を活用した授業の一環。高静小学校3年生は「馬について学ぼう」をテーマに、生産牧場の見学、北海道静内農業高等学校の出前授業、北海道市場見学、装蹄師の仕事見学、獣医師の仕事などが計画されているという。
岡田スタッドは1972年に設立。日高を代表する名門牧場のひとつで、グループでは生産から育成まで手掛け、世界に通用する強い馬づくりに励んでいる。主な生産馬は2021年の菊花賞(G1)、2022年の天皇賞(春)(G1)、2022年の宝塚記念(G1)を制覇したタイトルホルダー、2007年の有馬記念(G1)を制覇したマツリダゴッホ、2016年のチャンピオンズC(G1)を制覇したサウンドトゥルー、2010年、2011年のJBCクラシック(Jpn1)を連覇したスマートファルコンなどがいる。
この日、高静小学校3年生は岡田スタッドの繁殖部門を見学。児童たちを出迎えたスタッフの八木沢充貴氏は岡田スタッドや生産牧場、牧場の仕事について「生産牧場は全国で約700か所あり、北海道の日高にはその8割くらいがあります。お母さん馬は約1万頭います。日高には8000頭いて、そのうち新ひだか町には2300頭います。岡田スタッドには全部で160頭のお母さん馬がいます。生産牧場ではお母さん馬やその子どもが気持ちよく過ごせるようにお世話しています」と説明した。児童は「馬の名前は誰が付けているのですか?」、「馬は時速何キロで走るんですか?」、「馬のご飯は何ですか?」、「馬は何時くらいにご飯を食べているのですか?」などと質問した。
続いて岡田スタッドで功労馬として余生を送るサウンドトゥルーと対面。岡田牧雄代表はサウンドトゥルーについて11歳まで現役を続けて大きなレースを勝ち7億円以上稼いだことや、11歳まで現役を続けられたのは睾丸を摘出したことでいつまでも若々しい体を保てたこと、現在の暮らしぶりなどについて説明した。児童は放牧地から児童たちを興味深く見つめるサウンドトゥルーの顔や特徴、たてがみ、しっぽなどをスケッチした。
最後は馬の親仔が放牧される姿を見学。生産牧場で暮らす繁殖牝馬や生まれた子どもの生活サイクルについて学んだ。
岡田代表は「うちで生産したタイトルホルダーが、世界で最も華やかなレースといわれる凱旋門賞(G1)に10月2日に出走します。皆さんが岡田スタッドに課外授業で来てくれたのは何かの縁です。タイトルホルダーが凱旋門賞に勝つように応援してやってください」とお願いすると、児童は大きな声で「はい!」と答えた。