静内軽種馬生産振興会の功労馬慰霊祭が行われる
9月8日、新ひだか町静内地区の生産者で組織される静内軽種馬生産振興会(畠山史人会長)は、新ひだか町静内田原にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、功労馬慰霊祭を行った。
桜舞馬公園は、競走馬生産者団体が中心となり、種牡馬シンジケートや町の協力を得て平成2年12月に開設。現在、公園内には功労種牡馬の墓碑が36基38頭、功労繁殖牝馬の碑が5基5頭、功労種牡馬之碑の刻銘は22頭、功労繁殖牝馬之碑の刻銘は69頭と、数多くの功労馬の墓碑が建立されている。振興会では馬産地の中心である町内には、この公園のみならず各牧場にも永眠した多くの功労馬がいることから、毎年9月にこの公園で功労馬慰霊祭を開催している。
今年の慰霊祭はコロナ禍のため、昨年に続き来賓は招かず関係者のみで挙行。当日は振興会の畠山会長、増本一廣副会長、友田康司副会長ら10名が出席し、馬魂碑前の祭壇に玉櫛をささげて、偉業を成し遂げた優駿の功績を供養し、地元静内の軽種馬生産発展を祈った。
畠山会長は「本日は、お忙しいなか、功労馬慰霊祭にご参列いただき、まことにありがとうございます。本来であれば来賓の方々にもご参列いただく予定でしたが、新型コロナウイルス感染症が日高管内でも発生が続いていることもあり、感染防止対策として規模縮小での開催となりましたことをお許しください。本年は景気下落による生産地への影響を懸念しておりましたが、競馬につきましては中央・地方とも勝馬投票券販売の好調を持続、また北海道市場につきましても、トレーニングセール、セレクションセール並びにサマーセールでは総額131億円を超す成績であり、昨年を超える結果が残され安堵しております。これから行われるセプテンバーセール、オータムセールも大いに期待するところであります。さて、さきほど事務局からも説明がございましたが、平成2年より開設されまして、現在は墓碑、集合体を併せ134頭の名馬の刻銘を行っており、今後もこの事業は継続して参ります。みなさま方にはご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。最後に、ここに眠る名馬のみならず、今日の競馬の隆盛を築いてこられた先人のみなさまやたくさんの馬たちに感謝の言葉を贈ります。ありがとうございました」とあいさつした。
なお、今後、この公園にはアロースタッドで種牡馬生活を送り今年8月に死亡したタイキシャトルの墓碑が建立されるという。