グレーターロンドンがフレッシュマンサイアーのJRA重賞初制覇
9月4日、第4回小倉競馬第8日目の第11競走に組まれた第42回小倉2歳S(G3)において、グレーターロンドン産駒のロンドンプランがデビュー2連勝を飾り、今年のフレッシュマンサイアーのなかで最も早くJRA重賞制覇を達成した。
牡10歳鹿毛のグレーターロンドンは、父がディープインパクト、母がロンドンブリッジ、母の父がドクターデヴィアスという血統。日高町にある下河辺牧場の生産馬で母は1997年のファンタジーS(G3)優勝馬、半姉に2004年のオークス馬ダイワエルシエーロ、おいに2017年の菊花賞馬キセキがいる。
現役時代のグレーターロンドンは、窪田芳郎氏の所有馬、美浦の大竹正博厩舎の管理馬として競走生活を送り、成績は15戦7勝2着1回3着2回。2018年の中京記念(G3)を1分32秒3のレースレコードで優勝した。
現役引退後はリース形式のシンジケートが結成され、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入り。供用初年度は65頭と交配し、ファーストクロップは44頭が血統登録されている。
産駒は中央と地方で18頭が出走。中央では新馬勝ちから重賞制覇を成し遂げたロンドンプランのほか、ロードプレイヤーが新馬勝ち。地方ではアズグレーター、エムオーチロ、アオバノキセキ、ジージーファンが勝利している。ロンドンプランの重賞制覇でファーストシーズンサイアーランキングは3位まで浮上した。
事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブは「グレーターロンドンは種牡馬として確固たる大きなタイトルがないなかで、マイル戦で見せていた瞬発力やスピード、きょうだいや一族にクラシックホースがいるという血統背景など本馬の潜在能力を信じての種牡馬入りでした。今年デビューした産駒は中央や地方で次々と勝ち上がって今回は出走直前の落鉄やスタートで出遅れと大きなアクシデントがありながら、ひじょうに強いレース振りでの重賞制覇と、わたしたちの予想を超える活躍。望外のよろこびです。シンジケートに入ってくださったみなさん、種付けをしてくださった生産者やオーナーのみなさまには感謝の言葉しかありません。勝った直後からシンジケート会員の方々から喜びの声もいただきましたし、来年の配合についてのお問い合わせもいただくようになりました。これからデビューする産駒もいますので、今後の活躍を期待したいです」と話した。