ノーザンホースパークで第10回内国産乗用馬市場
8月30日、31日、内国産乗用馬市場実行委員会(広瀬春行理事長)は、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークにて、第10回内国産乗用馬市場inノーザンホースパークを開催した。
内国産乗用馬市場は、日本国内で生産された乗用馬や、競走馬を引退し乗用馬として転用された馬の流通の拡大を目的とした初の民間団体によるオークション。実行委員会の主催で2013年から開催されており、JRA日本中央競馬会、公益社団法人日本馬術連盟、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会、公益社団法人日本馬事協会が後援、ノーザンファーム、ノーザンホースパーク、日本騎手クラブのほか、生産牧場、乗馬クラブ、競馬・乗馬関連企業が多数協賛している。経験豊富な競技馬、即戦力になる練習馬、将来有望な新馬、可愛いポニーなど、多種多様な乗用馬が上場されることで知られている。
ノーザンホースパークでは3年ぶりに開催。30日に騎乗展示と試乗会が、31日にオークションが行われた。
オークション当日、広瀬理事長は「久しぶりにこういう場で皆様にお会いできることができて本当に良かったです。コロナ禍で、皆さま大変な思いをされているとおもいますが、こうやって市場を開催することが次のステップにつながるとおもいます。当市場では即戦力を謳い文句にしています。ほとんどの馬が皆さまの乗馬クラブ、会員様のもとで活躍をしてくれるでしょう。第10回という節目を迎えまして、これからさらに皆さま方の協力、多くの関係者のご支援に感謝申し上げます」とあいさつ。続いて全国の馬術大会において優秀な成績を収めた、過去の市場取引馬の表彰が行われた。
オークションは障害80cm、障害90cm、障害100cm、障害110cm、障害120cm、馬場新馬、練習馬、ポニーとクラスごとに進行。32頭が上場され、元競走馬ではJRA2勝のタイキラッシュ、障害3勝のクラウンフレイムなどもいた。結果は27頭が売却され、売却総額は31,152,000円(税込)だった。
オークション終了後、広瀬理事長は「久しぶりの開催でしたがよく売れたとおもいます。今回は目玉になるような馬がいなかったのですが、練習馬も含め満遍なく声がかかってよかったです。目の前で見て馬をほしいというお客さんが多かったとおもいます。これからもこの市場を通して乗馬の流通やRRC引退競走馬杯を盛り上げていきたいですね」と話した。