馬産地ニュース

北海道サマーセールが開催

  • 2022年08月29日
  • 最高価格を記録した「ファーゴ2021」
    最高価格を記録した「ファーゴ2021」
  • 高額2位の「ハイノリッジ2021」
    高額2位の「ハイノリッジ2021」
  • 高額3位「バンパークロップ2021」
    高額3位「バンパークロップ2021」
  • 牝馬の最高価格馬「ショウナンアオバ2021」
    牝馬の最高価格馬「ショウナンアオバ2021」
  • 開会のあいさつをする古川組合長
    開会のあいさつをする古川組合長
  • 最高価格馬落札シーン
    最高価格馬落札シーン

 北海道市場サマーセールが新ひだか町の北海道市場において8月22日(月)~26日(金)の5日間、日高軽種馬農協の主催で行われた。上場頭数は1237頭(前年比99頭減)で、売却頭数は958頭(牡549,牝409)で前年比46頭減。売却率は77.4%で前年比2.3ポイント増。総売上額は7,024,710,000円(税込、以下同)で、史上初めて70億円の大台を突破した。平均価格は7,332,682円で前年比106.5%。中間価格は昨年と同じ5,500,000円。1000万円以上の取引馬は196頭で前年比21頭増。

 購買者登録数は1523名で前年比147名増。うちオンラインビッド購買者登録数は103名(前年比5名増)だった。

 最高価格馬は新ひだか町岡田スタッド生産馬「ファーゴ2021」(牡、父マインドユアビスケッツ)。半兄にシンザン記念(G3)優勝ヴァルディゼールがいる血統馬で、父は初年度産駒をデビューさせたばかりのフレッシュマンサイアー。兵庫県の松本好雄さんが41,800,000円で落札した。

 高額2位は浦河町鮫川啓一氏生産馬「ハイノリッジ2021」(牡、父ミッキーアイル)。今年のプリンシパルS優勝馬セイウンハーデスの半弟で、(株)カナヤマホールディングスが40,700,000円で長い競り合いを制した。

 高額3位は新ひだか町グランド牧場生産馬「バンパークロップ2021」(牡、父シャンハイボビー)。母の全兄にマーチS(G3)優勝マイネルクロップがいる血統。永井商事(株)が39,600,000円で落札している。

 また、牝馬では浦河町大北牧場生産「ショウナンアオバ2021」(父ゴールドシップ)。短距離レースで活躍中ロードベイリーフの半妹。(有)ケイアイファームによって29,150,000円で購買された。

 団体購買は、JRA日本中央競馬会が35頭(牡19,牝16)を総額271,370,000円、石川県馬主協会が13頭(牡7,牝6)を総額50,930,000円で購買した。

 HBA古川組合長からは「上場馬に関してセプテンバーセールと一括とりまとめにしたことで昨年よりも1日あたりの上場頭数を減らすことができ、かつ売り上げを伸ばすという結果には正直驚いている。最高の結果になったと思う。コロナ禍においても競馬がストップすることなくレースを続けていただいたおかげで馬券の売上げが伸び、主催者の方々が生産地にも目をむけてくれるようになった。また、せりに来場された購買者の方が楽しんでいただけるようなことに取り組んできた成果もあると思う」と総括。今後については「販売申込者の方が上場適期をしっかりと判断して、良い状態で購買者に見てもらうように心がけて欲しい」とコメントがあった。