馬産地ニュース

シャトル種牡馬が南半球へ出国

  • 2022年08月24日
  • 2年連続のシャトルになるアドマイヤマーズ 
    2年連続のシャトルになるアドマイヤマーズ 
  • サトノアラジンはニュージーランドへシャトル
    サトノアラジンはニュージーランドへシャトル
  • 北と南、両半球で産駒が大活躍のモーリス
    北と南、両半球で産駒が大活躍のモーリス

 8月9日、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っている、アドマイヤマーズ、サトノアラジン、モーリスの3頭が、南半球における種付シーズン期間にシャトル供用されるため、新千歳空港から出国した。

 アドマイヤマーズは供用2年目の6歳。父はダイワメジャー、母はヴィアメディチ、母の父はメディチアンという血統で、現役時代は2018年の朝日杯フューチュリティS(G1)をデビュー4連勝で制覇し、2018年JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したほか、2019年の香港マイル(G1)、NHKマイルC(G1)などを含め、13戦6勝の成績を収めた。今年、日本では110頭弱との交配を済ませたという。

 シャトル先は昨シーズンと同じオーストラリアのアローフィールドスタッド。現地での種付料は22,000オーストラリアドルに設定されている。事務局は「今年は南半球での初年度産駒が誕生します。産駒の評判が追い風になって人気になってほしいですね」と話した。ひと足先に生まれた日本での初年度産駒は、今年7月に開催された日本競走馬協会主催のセレクトセールにおいて、159,500,000円(税込)で落札されたのを筆頭に上場された4頭すべて高額で取引されている。

 サトノアラジンは父はディープインパクト、母はマジックストーム、母の父はストームキャットという血統の11歳。2017年の安田記念(G1)優勝馬で、すでに種牡馬として日本では供用5年目を終え、今年は60頭ほどと交配したという。

 南半球へのシャトルは2年連続4回目。繋養先はニュージーランドのリッチヒルスタッドで、種付料は12,500ニュージーランドドルに設定されている。事務局は「南半球でも産駒がデビューして、少しずつ走りはじめています。産駒が活躍することで人気も高まるでしょうから、今後の産駒の走りを期待しています」と話した。

 モーリスは2年連続5回目のシャトル。すでに日本のみならず南半球でも産駒がG1レースに優勝とワールドワイドな活躍を見せている。今年のセレクトセール1歳部門では、495,000,000円(税込)という高額で取引された産駒もいる。

 シャトル先はオーストラリアのアローフィールドスタッド。産駒の活躍により、種付料は昨年の44,000オーストラリアドルから今年は82,500オーストラリアドルに大幅アップしている。事務局は「昨年も人気が出て予定以上の種付頭数となりましたが、今年も人気が予想されています」とうれしい悲鳴を上げていた。

 3頭は12月の帰国を予定している。