ブリーダーズゴールドJrCはベルピットが勝利
JBC2歳優駿(Jpn3)への重要なステップレースに位置づけられるJRA認定「第16回 ブリーダーズゴールドジュニアカップ」が7月28日、北海道の門別競馬場で行われ、好位をキープした日高町の厚賀古川牧場生産で1番人気ベルピットが最終コーナーでインから抜け出して優勝。デビューからの連勝記録を「3」とした。
厚賀古川牧場は1970年(昭和45年創業)。1993年生世代から現称へと変更しているが、その歴史の中では南関東大井競馬場所属でオールカマー(G3)に勝ち、ジャパンカップ(G1)にも2度出走したジョージモナークや1980年ラジオたんぱ賞2着インターグランプリ、あるいは81年の京成杯3歳S3着キオイリュウなどを送り出している。
門別競馬場でレースを見守っていた古川薫社長は「気難しいところがある馬ですが、ジョッキーが上手に力を引き出してくれたと思います。前を行く2頭が強い馬だったので、道中は届くのだろうかとひやひやしていましたが、終わってみれば強い勝ち方でしたね。関係するすべての方々に感謝しています」とレース後、感想を述べている。
同馬は父パイロ、母ベルライン、その父ダイワメジャーという血統。
父のパイロは昨年まで6年連続してNARサイアーランキングトップ5入りを果たしている砂の名種牡馬で昨年は産駒ミューチャリーが地方競馬所属馬として初めてJBCクラシック(Jpn1)に優勝したほか、メイショウハリオが今春の帝王賞(Jpn1)を制するなど活躍馬は枚挙にいとまがない。母ベルラインはJRAで3勝を記録したのち東海公営へ移籍。遠征した園田競馬の六甲盃に勝ったほか。秋桜賞2着、オータムカップ2着、名古屋記念3着ほか東海菊花賞やオグリキャップ記念にも出走するなど長く活躍。近親にはオークス馬ローブデコルテや三冠牝馬スティルインラブもいる良血牝馬。その第3仔として生まれ、北海道市場サマーセール3日目に上場されて、現在の馬主に巡り合った。「せりではオンラインからも参加いただき、高い評価をいただきました。牧場時代から気の強いところがある馬でした。そのため、かなり早い時期から市場コンサイナーのところへと預けていましたが、その気の強さがレースではよい方向に向いているのだと思います」と相好を崩している。
「連勝記録というのはいつかはストップすると思いますが、これからもケガや病気などが無いよう、とにかく無事に。そしてレースでは、この馬らしい競馬をして欲しいと思っています」と願っている。