馬産地ニュース

日高町で第2回日高ポニー輓馬大会が開催される

  • 2022年08月09日
  • 第2回目を迎えた日高ポニー輓馬大会
    第2回目を迎えた日高ポニー輓馬大会
  • 高さ1.5mの障害を乗り越えるポニー
    高さ1.5mの障害を乗り越えるポニー
  • 会場にはキッチンカーなども出店した
    会場にはキッチンカーなども出店した
  • 福島一治大会長と来賓あいさつする藤沢澄雄道議会議員
    福島一治大会長と来賓あいさつする藤沢澄雄道議会議員

 8月7日、日高町緑町にある日高ポニー輓馬会場において、第2回日高ポニー輓馬大会が開催された。

 日高ポニー輓馬大会は、日高町清畠にあるクローバーファームの福島一治代表を中心とした有志による実行委員会の主催。地元の子どもたちに馬と触れ合ってもらおうと昨年から開催しているもので、大会の趣旨に賛同した、ショウナンナデシコなどを所有する馬主で株式会社シナテックの代表取締役会長である国本哲秀氏やJRAの松永幹夫調教師、鹿戸雄一調教師、大井の三坂盛雄調教師、佐藤馬匹、社台スタリオンステーションのほか、地元の企業、日高管内の軽種馬牧場、北海道内のポニー輓馬愛好家などが協賛、協力、後援した。

 当日は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から広く周知しなかったにもかかわらず、地元の日高町はもちろんのこと、新冠町、むかわ町、安平町、室蘭市、北斗市、八雲町、森町、豊浦町、剣淵町、雄武町、北見市、紋別市、豊富町、猿払村、鷹栖町、奈井江町、本別町、清水町、札幌市などから約50頭のポニーとポニー輓馬愛好家が参加。会場にはカレーや唐揚げ、韓国料理、おむすび、ポップコーン、フライドポテト、手羽元揚げ、ホットドック、カレー、焼きそば、スペアリブ、サンドイッチなどのキッチンカーや無農薬野菜、バッグ、小物、チーズ工房、ドローン撮影といったブースも出店され、日高町や日高、胆振管内の牧場関係者やポニー輓馬ファン、ばんえい競馬のファン、家族連れ、観光客で賑わいを見せた。

 開会式で福島大会長は「本日は朝はやくから、また、昨日の夕方から、全道から馬とともにお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。多くのみなさまのご理解とご協力を得て、2回目のポニー輓馬大会を開催する日を迎えることができました。心から感謝申し上げます。コロナ禍ですけれど、注意しながら怪我のないよう楽しんでください」とあいさつ。来賓として駆けつけた藤沢澄雄道議会議員は「今日は全道各地から、この日高町にお集まりいただきありがとうございます。そして、また、多くのファンの方にも、こうして集まっていただきうれしくおもいます。馬産地のこの日高で、こういう行事はなかなかありませんでした。大会長の福島様をはじめ、多くのみなさまが一からこの大会をつくってくれたことに、心から感謝申し上げます。馬は触れてみて、そして、馬と一緒になることで、本当の素晴らしさがわかるとおもいます。わたしたち、この日高に住むみんなが、馬ともっともっと親しんで、そして、馬を大事にして、この地域の産業を盛り上げていきたいとおもっています。今日は全道から集まってきた皆さまにとって素晴らしい一日であることを心から祈念いたします」と祝辞を述べた。

 この日は子どもたちによるエキジビションレースを含め、年齢と体高でクラス分けし18レース実施。高さ1.5mと2.5mの2つの障害を設けたU字型の200mのコースで、速さや力強さ、持久力を競った。

 レースでは0kg、20kg、30kg、80kg、100kg、130kg、150kg、200kg、250kgの重りを乗せたそりをつけてスタート。騎手は手綱をひきながら「それいけ!」、「おりゃぁ!」、「あれっあれーっあれー!」といった掛け声で叱咤激励し、2つの障害を越え懸命にゴールを目指した。関係者や観客もポニーと並走しながら応援。最後の力を振り絞ってゴールすると会場から大きな拍手がわき起こった。

 レースの合間には佐藤馬匹からいずみ食堂のそばが振る舞われたほか、キャンプ用品、日用品、ヨーグルッペ、北海道産ななつぼし、高級ティッシュ、レゴブロック、発電機、クーラーボックスといった豪華景品が当たる抽選会も行われた。