BOKUJOB夏休み牧場で働こう体験会が行われる
7月31日から8月5日までの5泊6日の行程で、公益社団法人競走馬育成協会、公益社団法人日本軽種馬協会、一般社団法人日本競走馬協会、公益財団法人軽種馬育成調教センター、およびJRA日本中央競馬会の5団体で構成する牧場就業促進事務局は、BOKUJOB夏休み牧場で働こう体験会を行った。
BOKUJOB夏休み牧場で働こう体験会は、競走馬の牧場で働くことに興味がある高校生、大学生が対象。夏休み期間中、5泊6日で北海道日高地区を訪問し、実際の生産牧場や育成牧場での仕事体験を中心に、牧場就業のための研修施設の見学や乗馬体験ができるイベントとて毎年夏に開いている。今年は宮城県、新潟県、栃木県、千葉県、東京都、静岡県、愛知県、大阪府に住む15歳から23歳までの高校生や大学生、専門学校生など13人が参加した。
7月31日に新千歳空港に集まった13人は、貸し切りバスで新ひだか町と浦河町の宿泊施設へ移動。8月1日から宿泊施設から通いで新ひだか町にある岡田牧場とグランド牧場、浦河町にある谷口牧場、杵臼牧場、笹島智則牧場で就業体験に入った。
生産から育成、種牡馬繋養までの関連施設を持つ岡田牧場では、当歳馬や繁殖牝馬、セール上場予定の1歳馬、デビューを目指す2歳馬や休養に帰ってきた現役競走馬などの厩舎で、手入れや厩舎作業、環境整備といった牧場作業を体験。牧場スタッフの指導を受けながら、牧場の仕事を覚えようと懸命に汗を流した。また、作業の合間には種牡馬の見学や乗馬体験、JRA日高育成牧場への1歳馬の移動などにも立ち会った。
3日間の牧場体験を終えた13人は、その後、軽種馬育成調教センターでの育成調教技術者養成研修やBTC調教場の施設見学、日本軽種馬協会静内種馬場での生産育成技術者研修や種牡馬、施設見学、ビッグレッドファームでの施設を見学、社台スタリオンステーションで種牡馬を見学。将来、種馬場で働きたいという参加者は「学校を出てすぐに種牡馬を扱うにはどうすればよいですか」と興味深く質問していた。