ひだかうまキッズ探検隊が軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修を見学
8月1日、新ひだか町静内御幸町にある一般社団法人umanowaが主宰する「ひだかうまキッズ探検隊2022」は、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(草野広実理事長)が行う育成調教技術者養成研修を見学した。
馬産地・日高の主要産業のひとつである軽種馬産業の、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」ひだかうまキッズ探検隊の活動は今年3回目。今回は13人が参加した。
ひだかうまキッズ探検隊が見学した育成調教技術者養成研修は、競馬の安定的発展のための軽種馬生産基盤の強化と軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的としたもの。全寮制の1年間の研修で、前半の6か月間で軽種馬の育成調教技術者として就労するための基礎的な知識・技術の習得を目標とし、後半の6か月間では前半の6か月間で学んだ知識・技術をさらに深めるとともに、若馬の馴致・初期調教を含めより実践的な技術の習得を目標としている。1992年から行われており、これまでに軽種馬業界へ送り出した人材は569人にのぼる。
現在研修中の第40期生25人は今年4月に入講。日高や胆振などの育成牧場での就業やJRAの厩務員などを目指し、日夜研鑽を積んでいる。
この日、ひだかうまキッズ探検隊は、軽種馬育成調教センターの研修施設にある覆馬場において、第40期生の騎乗訓練の様子を見学。第40期生は入講から約4か月で習得した騎乗技術を余すところなく披露し、研修乗馬を自在に操った。
続いて、ひだかうまキッズ探検隊は、シンザンやメイショウサムソン、サトノダイヤモンド、キタサンブラック、オルフェーヴルなどのレプリカ勝負服を身にまとって体験乗馬。第40期生が巧みにサポートして覆馬場を周回した。
最後は第40期生が暮らす研修センターあかしあ寮にあるシミュレーター室へ移動し、ホースシミュレーターに騎乗。第40期生の丁寧な指導で騎乗姿勢や手綱の持ち方、膝の使い方などを教わった。
見学後、ひだかうまキッズ探検隊は、軽種馬育成調教センターはどんな場所なのか、育成調教技術者養成研修ではどんなことを勉強しているのか、馬の乗り方の違い、今日騎乗した馬の特徴などをレポートにまとめた。